沖縄県のシンボル「首里城」で、中国人による危険な行為が目撃された。
安全柵を乗り越え石垣に乗り上がり自撮りするなど、コロナが落ち着くにつれて増える外国人観光客による“写真映え”を意識したような迷惑行為に批判が集まっている。
中国人観光客の行為に「悲しい」
石垣の高台で自撮りをする男性。
よく見ると、右側には安全柵があるが、男性が立つ石垣側には柵がなく、足を踏み外すと転落しかねない危険な状況だ。
自ら安全柵を乗り越えたのだろうか。

沖縄県のシンボル・首里城で撮影された映像。
首里城跡は、世界遺産にも登録されている歴史的な土地だ。
目撃した人は、当時の状況についてこう話している。

目撃者:
私が見るかぎり、“中国人”かなって思ったんですけど、1人の観光客が塀(柵)をまたいで城壁の方に乗り上がって撮影をしてる方がいて、すごく危険な行為をしているな。

中国人観光客とみられる男性がいたのは、首里城の中や沖縄の街を一望できる「西のアザナ」と呼ばれる高台。
石垣の高さは約8メートルあり、人が立つのはとても危険な場所だ。

目撃者によると、この日首里城には中国人の観光客が団体で訪れていて、男性が石垣に立つと周りの中国人から歓声が上がっていたという。

かつての琉球王朝の王城で、赤の美しさで知られる首里城。

2019年に発生した火災により、正殿をはじめとする9つの施設が焼失した。
首里城の復興が進み、再び観光客が訪れる中、起こった今回の危険な行為。目撃した人は、沖縄県民として複雑な心境をのぞかせた。

目撃者:
首里城って神聖な場所になるので、怒りというよりも悲しいみたいな気持ちで、こういう軽い気持ちの身勝手な行動はやってほしくない。
「来るなら身勝手な行動はしないで」
沖縄での観光客による身勝手な行為はこれまでもあった。
高級外車を海の中に止め、屋根の上でポーズを決め、中国語で叫ぶ男性。
車は「わ」ナンバーのナンバープレートがついているのが確認でき、レンタカーだということがわかる。
これも写真映えを意識したような迷惑行為だ。

コロナが落ち着くにつれ、増える外国人観光客。
沖縄を訪れた外国人は、9月に10万人を超え、観光客が戻りつつある。

目撃者:
沖縄に観光に来てもらうのは歓迎なんですけど、来るなら危険な行動とか身勝手な行動はしないで、楽しんでいってもらえたらなと思います。
(「イット!」11月17日放送より)