「2023JリーグYBCルヴァンカップ」で優勝したアビスパ福岡。Jリーグ参入28年で初めてとなるタイトル獲得となった。そのアビスパの情報を長年伝え続けてきた西日本スポーツ、通称「西スポ」。初めてとなる優勝号外を手がけた編集部に密着した。
4月からネットの電子版に移行
2023年11月4日、東京、国立競技場。ルヴァンカップ決勝の対戦相手はアジアチャンピオンの強豪、浦和レッズだ。ミッドフィルダー、紺野和也選手のクロスから2得点を挙げたアビスパは、レッズの猛攻をしのぎ、2対1で見事に初優勝を果たした。

一方、試合前。決勝の舞台、国立競技場でアビスパのスターティングメンバーがアナウンスされていた頃、西日本新聞の西スポウェブ「OTTO」の編集部では、号外の準備をしていた。

西日本新聞運動部 池田成史さん:
盛り上がっている雰囲気や結果が伝わる写真と、スポーツ新聞風の見出しを付けたい

2023年4月からネットの電子版に移行した西スポだが、アビスパ初優勝の号外は、スポーツ新聞ならではのデザインで作ることにしていた。結果が出次第、配信となる。
西日本新聞運動部 池田成史さん:
どんなふうにサポーターの気持ちをくみ取りながら見出しをつけるか、悩む
勝利を信じ…初優勝の号外を準備
試合は、右サイドの紺野和也選手からのクロスに、ゴール前に飛び込んだ前寛之選手が合わせてアビスパが先制した。

西日本新聞運動部 池田成史さん:
まじか! 1 - 0でもいいから勝ってほしい
さらに、前半終了間際のアディショナルタイムには、紺野選手の鋭いクロスに宮大樹選手が合わせ、貴重な2点目を叩き出した。
西日本新聞運動部 池田成史さん:
写真がメインなので、いい写真が来てから作ろうかな

後半に入り、レッズに1点を返されたアビスパだが、号外の準備を進める編集部ではアビスパの勝利を信じ、「初戴冠」の見出しを用意。
レッズの猛攻でピンチが続く中、編集部は固唾(かたず)をのんで見守った。
8分間の長いアディショナルタイム。アビスパの選手たちは必死でグラウンドを駆け回る。

そして、試合終了のホイッスルが鳴ると、思わず編集部全体に大きな拍手が響いた。
クラウドファンディングで「復刻記念号」も
初のタイトルを獲得したアビスパ福岡。

号外の写真には、長谷部茂利監督が優勝カップを掲げる姿が採用され、無事、配信された。

西日本新聞運動部 池田成史さん:
1点差に迫られて、なかなかぎりぎりのかたちで優勝できるかどうか、心配しながらも作って、無事につくることができて、サポーターやファンの方たちに届けることができて、良かったなと思います

今後、西スポWEB「OTTO」では、アビスパの今シーズンの活躍を振り返る紙面復刻版をクラウドファンディングで寄付を募って発行するという。
サポーターにとっては歴史的なものになること間違いなしだ。
(テレビ西日本)