自然環境などに配慮した観光ツアーを表彰する観光庁の「サステナブルな旅アワード」で、阿蘇のサイクリングツアーが最高賞となる大賞に選ばれた。「旅行者・地元・草原保全にとって“三方良し”の循環モデルが創出されている」と高く評価された。

普段は入れない阿蘇の牧野でサイクリング

阿蘇温泉観光旅館協同組合は、阿蘇のカルデラに広がる草原の魅力を知ってもらおうと、組合に加盟する宿泊施設の利用者を対象に、トレッキングなどさまざまな旅行商品を販売している。

阿蘇のカルデラに広がる草原
阿蘇のカルデラに広がる草原
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今回、大賞に輝いたツアーは、普段は立ち入ることができない「千年の草原」と呼ばれる阿蘇の牧野を、特別な許可を得てガイドと一緒に電動マウンテンバイクで巡るというものだ。

阿蘇温泉観光旅館協同組合の稲吉淳一理事長は「普段は入れない草原の中を電動自転車で入っていくことができる。そして半日かけて阿蘇の草原、自然を体感していただけるツアー」だと話す。

“三方良し”の循環モデルを高評価

審査では「旅行者は人数制限された牧野をゆっくりと楽しみ、地元は新しい収入源の確保につながり、牧野の環境も保全されるという“三方良し”の循環モデルが創出されている」と高く評価されたということだ。

阿蘇温泉観光旅館協同組合の稲吉淳一理事長は「お客さまも世界から来ていただけるように、そして、みんなが楽しめ、働くガイドも満足する。そして、阿蘇の自然が満足するような高付加価値なツアーを組んでいきたい」と希望する。

(テレビ熊本)

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