サッカーJ2・ロアッソ熊本は10月22日、ホームでFC町田ゼルビアと対戦。この試合では、サポーターたちが大木武監督の顔写真を頭に付けて応援した。
実はこの光景、先日行われた天皇杯・準決勝でも見られたが、なぜ今回も行われたのか、サポーターの思いを取材した。

サポーターが大木監督のお面着用で応援

10月8日に行われた天皇杯・準決勝。今回J2のチームとして唯一準決勝に進出したロアッソ熊本だったが、対するJ1の柏レイソルに0対4で敗れた。

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大木監督のお面をかぶり、熱烈な応援をしていたサポーターについて、試合後に「監督への“愛”は伝わったか?」とメディアから聞かれた大木監督は、「“愛”かどうか分からないですね。どちらかというと、ちょっと気持ち悪かったです」とコメントした。

こうした大木監督のコメントを受け、サポーターは「試合も負けたうえに、監督への“愛”が十分に届いていない」と感じたようで、さらに多くの大木監督のお面を用意。

サポーター:
(天皇杯・柏戦で)大木サッカーを見せられなかった。勝てなかったというのが悔しかったので、ぜひ、きょう勝ってほしいから(柏戦の)5倍、2,500部作った

そして、「大木ロアッソ、頑張れ!」と大きな声で声援を送った。

前回の5倍 2500人分のお面で応援

前回の5倍、2,500人分の大木監督のお面を用意した10月22日の試合。
首位・町田を相手に、前半37分には10月に第2子となる娘が誕生した田辺圭佑選手がゴールネットを揺らす。しかし、中央から走り込んだ粟飯原尚平選手がオフサイドと判定され、ノーゴールとなった。

その後は、勝てば初のJ1昇格が決まる町田に前半、後半合わせて3点を決められ0対3と完敗した。

試合は敗れたが、大木監督への“愛”は伝わっただろうか?

大木武監督:
いつも“愛”は伝わっています。ただ(結果で)応えられていないのが残念です

J2現在18位 残留に予断許さず

大木監督の言葉からは申し訳なさが伝わったが、会見では「残り3試合、前を向いて臨む」と、すでに気持ちを次へと切り替える言葉もあった。

10月23日時点のJ2順位は、ロアッソ熊本が18位で、熊本・栃木SC・レノファ山口が勝ち点「43」で並ぶなど、下位チームはあまり差がなく、J2残留へ予断を許さない状況が続く。

(テレビ熊本)

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