2022年に引退したJRの特急列車の部品が使われた客室が、北海道・千歳市内のホテルで誕生した。
10月17日の取材時点での年内の予約は、すでに6割ほど埋まる人気ぶりだ。
運転室がホテル客室へ
「JRイン千歳」に誕生した「キハ281トレインルーム」。
この記事の画像(6枚)部屋は6階で、窓のそばには運転台を設置。
車掌アナウンスも体験できる
運転台のチャイムを押すと、特急列車のアナウンス音が流れ、車掌アナウンスの体験もできる。
まるで本物の列車を運転しているかのような感覚を味わえるので、鉄道ファンに人気だ。
また、前方のモニターに映し出された車窓を見ながらアクセルやブレーキを操作すると、その動きにメーターも連動する。
部品は「キハ281系」の車両から集められた。
1泊3万円から 最大2人まで
JR北海道の特急列車で、2022年に引退した「キハ281系」。
カーブでもスピードを落とさない「振り子式」の車両で、札幌と函館の間を28年間にわたって運行してきた。
「見て、触って、撮影して、体感できる部屋に仕上がっています。音にもこだわっていますので、視覚聴覚どちらでも楽しんでいただきたい」(JRイン千歳 本間啓輔支配人)
部屋にはグリーン車の座席も設置されているが、トレインルームを利用しない客にも列車の旅の雰囲気を感じてもらおうと、座席はホテルの2階のラウンジにも置かれている。
ホテルによると、料金は1泊3万円からで、最大2人まで。
10月17日の取材時点での年内の予約は、すでに6割ほど埋まっているということだ。
「鉄道ファンのみならず、ファミリー層にもご利用いただきたい」(本間支配人)