鳥取・米子市の拉致被害者・松本京子さんが、1978年に北朝鮮に拉致されてから、10月21日で46年になる。
拉致問題の早期解決を訴える集会が、2023年も米子市で開かれた。

広い世代に「拉致問題」を知ってもらう

政府認定拉致被害者・松本京子さんの兄孟さん:
ことしで46年、長い月日が経ちました。私も年を取ってきました。あと何年、この運動ができるのか分かりませんけれど、何としてでも助け出さなくてはいけません。

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10月15日、米子市で開かれた「拉致問題の早期解決を願う国民のつどい」で訴えたのは、政府認定拉致被害者・松本京子さんの兄、孟さんだ。

この集会は、拉致問題の早期解決を願い、国と鳥取県が2010年から毎年開いている。松本さんをはじめ、県内の特定失踪者の家族などが参加した。

拉致被害者・蓮池薫さん:
特に若い世代、こういう世代にまで伝わっているのを、北に示す必要がある。

1978年に拉致され、21年前のこの日、帰国した蓮池薫さんが「拉致の真相と解決への道」と題して講演した。

拉致被害者・蓮池薫さん:
広く国民世論を高めていって、このように集会に参加してもらったり、署名をしていただいたり、そうしていただければ、それが電波に乗って北朝鮮に伝わる。

拉致問題の早期解決に向け、世論の後押しを求めた。

時だけが流れている…早期解決を

集会に先立って、拉致問題を担当する工藤彰三内閣府副大臣が、京子さんが拉致された現場周辺を視察した。

工藤彰三内閣府副大臣:
重要問題にも関わらず、あまりにも時が経ちすぎている。ぜひとも早く解決したい。

政府認定拉致被害者・松本京子さんの兄孟さん:
まだまだ戦いは続きます。これからが勝負になるか分かりません。1日たりとも無駄にせず、1分1秒を大事にして生きていきたい。(京子さんの)帰りを1日1日と待つこともまた、私どもの試練なのかも分かりません。今後とも、ご支援のほどよろしくお願いを申し上げます。

京子さんが拉致されてから10月21日で46年。
帰国を待つ家族が悲痛な思いを抱いたまま、時だけが流れている。

(TSKさんいん中央テレビ)