女子大会は9月16日、男子大会は9月30日から始まったバレーボールのFIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023も今日8日でフィナーレを迎える。

男子の日本代表は(世界ランキング4位・10月7日時点)は7日のスロベニア戦にストレートで勝利し、パリオリンピックの出場権を獲得。最終戦をトップ・オブ・ザ・トップ、アメリカ(同2位)と戦う。
世界ランク2位 パリで金狙うアメリカ
そのアメリカも7日のセルビア戦(同9位)で勝利し、パリオリンピック出場が決まった。1984年ロサンゼルス大会、1988年ソウル大会、2008年北京大会で3度のオリンピック金メダルを獲得するなど、言わずと知れたトップチーム。
だが、東京2020大会では予選グループ戦敗退に終わり(最終成績10位)、パリ大会に向けて並々ならぬ思いでいる。

ここ数年は主力選手も大きく変わらず、それが盤石の強さの要因だ。
東京2020オリンピック以降はセッターのマイカ・クリステンソン(背番号11)がキャプテンを務め、大エースのマシュー・アンダーソン(背番号1)やトリー・デファルコ(背番号8)らが得点を量産。
日本でプレーするアメリカ代表
また、デファルコの対角には、VリーグのJTサンダーズ広島でプレーするアーロン・ラッセル(背番号2)や、2023-24シーズンからパナソニックパンサーズに入団するトーマス・ジェスキー(背番号17)といった日本に馴染みある面々が入る。

今年はネーションズリーグで準優勝、北中米選手権優勝と好成績を残し、今大会でも開幕からエンジン全開。
トルコとの第3戦で初めてセットを落としたものの、ミドルブロッカーのジェフリー・ジェンドリック(背番号4)やオポジットのカイル・エンシング(背番号5)ら控えメンバーがしっかりと役割を果たし勝利に貢献した。

レギュラーメンバーがあまりにも世界トップクラスの面々であるゆえに、控え選手との力の差が若干の懸念材料ではあるものの、そこも踏まえて着々と強化を進めている。
パリ五輪決定 日本代表さらなる高みへ
さて、最終戦はすでに出場権を獲得したもの同士の対戦のため、お互いにどのようなメンバーで臨むかは不透明なのが正直なところ。
とはいえ、パリオリンピック本番を見据えた選手起用や采配が見られることだろう。

7日のスロベニア戦でチーム最多15得点の活躍を見せた日本の石川祐希も「まだまだ強くなる」「さらに上を目指したい」と口にしており、その歩みを止めることはない。
約1カ月におよぶ熱戦の日々はこれで閉幕。次の戦いへ期待をふくらませながら、ぜひ試合をご覧いただきたい。
文/坂口功将(月刊バレーボール)

FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023
プールB順位表(開催国:日本)10月7日時点
1位:アメリカ 6勝0敗
2位:日本 5勝1敗
3位:スロベニア 4勝2敗
4位:セルビア 3勝3敗
5位:トルコ 3勝3敗
6位:エジプト 2勝4敗
7位:フィンランド 1勝5敗
8位:チュニジア 0勝6敗
※上位2カ国(アメリカ・日本)がパリオリンピック出場権を獲得
FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023
日本戦全戦をフジテレビ系独占中継!
男子大会:9月30日(土)-10月8日(日)
東京・国立代々木競技場 第一体育館にて開催