10月13日に映画『キリエのうた』が公開。
今、その歌声が大きな注目を集めるアイナ・ジ・エンドとSixTONESの松村北斗が共演する、美しい音楽と映像が魅力の話題作だ。
この映画で監督を務めた岩井俊二氏と、アイナ、松村の3人が「ボクらの時代」で鼎談。
SixTONESとして活躍中の松村と、今年6月までBiSHとして活躍していたアイナが、ソロ活動とグループ活動の両立について語った。
アイナ、BiSHは「全部最高だったな」
岩井監督から、ソロ活動とグループ活動との両立について「両方しなやかにやり遂げているように見えるが、それなりに大変だと思うけれど…」と問われた松村とアイナ。
今年6月にBiSHが解散したアイナは「解散して2カ月ちょっと経ったので正直、過去の話みたいな。結構美化しちゃっていて。すごく忙しくて、すごく大変だったはずなのに『全部最高だったな』としか思えない」と述懐。

アイナは「グループ活動をやっていたからこそ、ソロ活動も頑張って『絶対BiSHのメンバーの顔に泥を塗らない!BiSHのために頑張らなきゃ』というのがすごくあったんですけど、やっぱりBiSHの元に帰ると、誰ひとりそんなことで責めてくる子はいなかった。プレッシャーも感じていたはずだが…やっぱり今は最高だった記憶しかない」といい、
「『キリエのうた』の撮影も自分にとっては初めてのチャレンジが多くて、夜おうちに帰ってもなかなか寝られないな…という時があったんですけど、BiSHのツアーに行って、メンバーのハシヤスメ・アツコと楽屋で2時間ぐらいしゃべったら6時間寝たぐらい元気になっていたりして(笑)。グループやっていて良かったなと思いました」
と、BiSHのメンバーとの絆が自らを支えていたことを語った。
松村「今は最高」もソロ活動に嫉妬・妬みがあった時期も
一方、SixTONESで活動する松村は「10年ぐらい一緒にやっていて、今は最高です」としつつも、「今も右肩で上がっていく途中段階ではあるんですけど、右肩にも上がれない時代は、例えばソロ活動が決まったことをバレたくない。理由は、自分も正直あったけど、嫉妬、妬みみたいなものが、どうしても特に学生時代は発生してしまう」と告白。
「焦りもありましたし、全員が『誰かをだしぬいてやらないと』みたいな思いがある時代がそこそこあった。他のメンバーは『無かったよ』という人もいるかもしれないけど、僕は焦り、妬み、嫉妬がすごく強かった」と明かした。
その上で松村は「うちのグループはデビュー前から1人でオーディションに行って、自分の経験となるものをオーディションで勝ち取ってきたり、バラエティーなどいろんなものを極めている人たちがいる。
そこに行って帰ってきた人間は全然違う。表現の豊かさや、打ち合せでの発言の面白さ、ミュージックビデオの映り方も全然違ったりとか。『あの作品から何か自分に持って帰ってきたんだ』と。
そういうものを見ていくうちに、自分もこの6人の輪っかの中で生きているんじゃ得られない何かを探しに行かなきゃというか。ひとつ決まるごとに、やっとメンバーにちょっと追いついたような気持ちになる。そういう意味で今は最高です」と、今はメンバーと共に活動することが自身の成長に繋がっていると語った。
「アイナ・ジ・エンド×SixTONES松村北斗×岩井俊二監督」