FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023 日本対トルコ(10月4日 東京・国立代々木競技場 第一体育館)

来夏のパリ五輪出場権獲得に挑む男子日本代表(世界ランキング5位・10月3日現在)は第4戦でトルコ(同15位)と対戦。セットカウント3-0でストレート勝ちを収めた。

日本は第1セット、昨日チーム最多の3本のブロックを決めた小野寺太志(27)のサーブでこの試合初得点を挙げると、昨日スタメン起用に応え9得点の活躍を見せた202㎝のミドルブロッカー髙橋健太郎(28)が昨日の勢いそのままに強烈なスパイクを相手コートに叩き込む。

さらに、キャプテンでエースの石川祐希(27)、 今大会アタック決定率1位の西田有志(23)、今大会得点ランキング2位の髙橋藍(22)の強打などで5連続得点を挙げ主導権を握る。

対するトルコはここまで3試合全てでチーム最多得点を挙げる兄のアディス・ラグンジヤ(24)が身長211cmの高さを生かし、パワフルなバックアタックを決めれば、さらに弟のミルザ・ラグンジヤ(22)も兄に続き、ポイントゲッターとして得点を呼び込む。

それでも日本は中盤以降もセッターの関田誠大(29)のトスワークから7連続得点を奪うなど、平均身長で8cm上回るトルコの高さをかいくぐり、第1セットを25-15で先取した。

第1セットを25―15で先取した日本は第2セット、西田有志(23)の強烈なアタックでファーストポイントを奪う。西田はさらにチーム平均身長で8cm上回る相手にブロックも決めて見せ、雄叫びを上げる。

対するトルコは弟のミルザ・ラグンジヤ(22)の高速バックアタックや打点の高いアタックなどで加点し、点差をじわりじわりと縮めていく。

それでも、要所で髙橋健太郎(28)がブロックポイントを挙げれば、石川祐希(27)や髙橋藍(22)が強打に加え、フェイントや軟打も織り交ぜる多彩な攻撃でトルコを翻弄。第2セットを25-20で連取した。

セットカウント2-0で迎えた「試練の第3セット」は序盤からシーソーゲームに。

日本は髙橋藍がアタックを打つと見せかけて見方にトスを上げる自慢の「フェイクセット」を見せると、これを西田が決め流れを変える。

さらに大事な局面で西田がミルザ・ラグンジヤ(22)の強烈なアタックをブロック、さらに石川もブロックで続き、高さで上回るトルコをシャットアウト。

3-0のストレート勝利を飾った。

今大会の男子日本代表はグループBに入り、世界ランキング2位のアメリカや、同7位のスロベニア、さらには同9位のセルビアと同組。パリオリンピック出場権獲得のためには、出場8カ国の総当たり戦で、2位以内に入ることが条件。

日本は中1日を挟んで6日にセルビアと対戦する。