バレーボールのFIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023は男子大会3日目を終えて、日本代表(世界ランキング5位・10月3日時点)は2勝1敗。4戦目となる4日はヨーロッパの実力国トルコ(同15位)と対戦する。

昨今の国際バレーボールシーンにおいて、トルコといえば女子。今年はネーションズリーグ、ヨーロッパ選手権を制覇すると、日本で開催されたワールドカップバレーを全勝でクリアして、パリオリンピックの出場権を獲得した。
ランク15位も チーム力が高いトルコ
対する男子は過去、オリンピックの出場歴はない。だが今年はネーションズリーグの下位大会であるチャレンジャーカップで初優勝を飾った。

チームの中心は、イタリア・セリエAで昨季レギュラーシーズン最多得点をあげたオポジットのアディス・ラグンジャ(背番号12)。
身長211㎝の高さを生かし、パワフルなアタックはもちろんのこと、強烈なサーブを相手コートに突き刺す。サイズで劣る日本にとって、一番の脅威となるに違いない。

トルコはここまで3戦を終えて1勝2敗と負け越しているものの、チーム力の高さが伺え、初日のセルビア(同9位)戦ではメルト・マディッチ(背番号15)が6本、ベディルハン・ビュルビュル(背番号7)が5本のブロックポイントをマークするなど両ミドルブロッカーが躍動。

またアウトサイドヒッターのミルザ・ラグンジャ(背番号9)も兄・アディスに続くポイントゲッターとして得点を呼び込み、3戦目には開幕から2試合連続でストレート勝ちを収めていたアメリカから今大会初めてセットを奪ってみせた。
パリ五輪へ 勢いを取り戻した日本
日本は開幕から2試合連続でフルセット、2戦目には失意の逆転負けを喫したが、チュニジア戦はしっかりとストレート勝ち。

セッター関田誠大のトス回しもさえわたり、4選手が2桁得点をマークするなど、センターエリアからの攻撃を積極的に絡める本来のスタイルがよみがえった。

これ以上は負けられない戦いが続くなか、第4戦に向けて「トルコは非常にいいバレーボールをするチーム。大型のレフトも加わっただけに、こちらとしてはブロックとフロアディフェンスの関係性が重要になってくる」とフィリップ・ブラン監督。
ネーションズリーグ銅メダル、アジア選手権優勝と成果を上げてきた“日本のバレーボール”で勝利をつかみとる。
文/坂口功将(月刊バレーボール編集部)
今大会の男子日本代表はグループBに入り、世界ランキング2位のアメリカや、同7位のスロベニア、さらには同9位のセルビアと同組。パリオリンピック出場権獲得のためには、出場8カ国の総当たり戦で、2位以内に入ることが条件となっている。
FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023
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男子大会:9月30日(土)-10月8日(日)
東京・国立代々木競技場 第一体育館にて開催