岸田政権が発足してから、きょう4日で2年となった。
岸田首相が直面する課題と今後の行方について、フジテレビ・阿部桃子記者が解説する。

解散視野に党内から“減税”の声も

3年目を迎えた岸田政権だが、最大の焦点となっているのは、任期が折り返した衆議院の解散・総選挙がいつ行われるのかだ。

節目の日を迎えた岸田首相は4日、普段と同じように微かな笑みを浮かべ、午前9時過ぎに官邸に入った。

政権発足から2年となる4日朝、いつもと同様に微かな笑みを浮かべて官邸に入った岸田首相
政権発足から2年となる4日朝、いつもと同様に微かな笑みを浮かべて官邸に入った岸田首相
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焦点の解散について総理周辺は、「するようでしない状況が一番効果がある」と話している。

これまで解散をちらつかせて求心力を維持してきた岸田首相だが、20日からの臨時国会の終盤で解散を打てるかに注目が集まっている。

解散を視野に、党内から減税に踏み切るべきとの意見が
解散を視野に、党内から減税に踏み切るべきとの意見が

自民党内からは解散を視野に、「所得税の減税に踏み切るべきだ」との発言が飛び出しているが、国会で野党が新閣僚の資質を追及することで、支持率が下落するとの危機感も出ている。

自民党総裁としての任期も残り1年を切った。

高市大臣は3日夜、笑顔で次の総裁選へ立候補の意欲表明(BSフジ「プライムニュース」より)
高市大臣は3日夜、笑顔で次の総裁選へ立候補の意欲表明(BSフジ「プライムニュース」より)

前回、総裁のイスを争った高市経済安保相は3日夜、次の総裁選について問われると「また戦わせていただきます」と述べ、立候補の意欲を明らかにした。

「岸田首相が最近、側近にも本心を語らなくなった」とも言われていて、政権の舵取りと解散の判断にいっそう注目が集まる。
(「Live News days」10月4日放送より)

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