2024年のパリオリンピック予選を兼ねたバレーボールのワールドカップ2023。
男子は9月30日に開幕する。龍神NIPPONは9月5日から14日まで沖縄の豊見城市で強化合宿を行った。

最後の地方遠征となった沖縄で、キーマンとなる3人にW杯直前のチーム状況や、オリンピック出場にかける想いを伺った。連載企画の最後は、左のエース西田有志選手のインタビューを紹介する。

「アジア選手権から調子を上げている」

パリ五輪予選を兼ねたW杯にむけた最後の地方合宿の地となった沖縄。
練習する男子日本代表選手の中で、一番コートの中で声を出し、笑顔を見せていたのが西田選手であった。

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「監督が言ったのは『個人のスキルを上げる』というところ。自分としてはアジア選手権から調子をあげてきているので、全体的にレベルアップさせるように頑張っています」

合宿の目的は明確になっているようだ。

選手一人ひとりが話し合うことで成長

龍神NIPPONは、今年行われた国際大会・ネーションズリーグでは去年の世界選手権王者のイタリアやブラジルを破り史上初の銅メダルを獲得。主要国際大会では実に46年ぶりに表彰台に上がった。

さらに8月のアジア選手権でも3大会ぶりに優勝するなど、着実に世界と互角に戦えるようになっている。

好調な要因について西田選手は、「自分たちで直してほしいことなどを選手一人ひとりが声に出して、環境が変わっていったというのが1つあります。自分たちが口に出したことによって、国際大会でも結果を残せているのは事実なので、そこが大きく変わったところかなと思います」と語った。

小柄な日本でも世界と戦えると証明

世界の強豪と比較して体格差がある中で、日本が勝つためのカギはなんなのか。聞いてみた。

西田選手は、「フロアディフェンスは世界でトップを争えるぐらいレベルが高いと思いますし、攻撃面でもひけをとらないようになってきていると思います。以前は小さいチームは勝てないと言われていたと思いますが、独自の戦い方をみつけて勝ってきているので、そこが日本の強さを証明している部分ではないかなと思います」と答える。

西田有志が記した”決意”とは

9月30日に開幕するパリオリンピック予選を兼ねたワールドカップバレー2023。
大会への決意をボールに書いてもらった。

「オリンピック出場」

「それ(オリンピック出場)だけを求めて自分たちは1日1日過ごしているので、結果を求めながら、自分たちのクオリティーの高いバレーを皆さんにお届けできるように頑張りたいと思います」

やはり、まず突破すべきは“オリンピック出場権の獲得”。「独自の戦い方」を極めていくチーム日本の姿に注目したい。

【インタビュアー】大城良太(沖縄テレビ アナウンサー)

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