2024年のパリオリンピック予選を兼ねたバレーボールのワールドカップ2023。
男子は9月30日に開幕する。龍神NIPPONは9月5日から14日まで沖縄の豊見城市で強化合宿を行った。

最後の地方遠征となった沖縄で、キーマンとなる3人にW杯直前のチーム状況や、オリンピック出場にかける想いを伺った。連載企画の2回目は、成長著しい若きエース髙橋藍選手のインタビューを紹介する。

沖縄でリフレッシュとレベルアップ

男子日本代表が合宿を行ったのは、沖縄県の豊見城市民体育館。近くにはビーチがあり、選手たちは海風を感じながら10日間のトレーニングを行った。

この記事の画像(6枚)

高橋選手は、「沖縄は海がきれいですし、ホテルからビーチが近かったりするので、夜も朝も散歩して、いい気分転換になっています。パリ五輪予選・W杯に向けてもう一度沖縄合宿でさらにレベルアップしていけるんじゃないかなと思います」と合宿に期待を寄せる。

「世界レベルに慣れてきた」

22歳の若きエース・髙橋藍選手は日本体育大学に在籍しながら、2021年から世界最高峰のリーグ、イタリアのセリエAに挑戦し、目覚ましい進化を遂げている。

「常に世界のトッププレーヤーを相手に戦っているので、世界に対する戦い方や気持ちの部分はすごく強くなっています。海外でプレーしたことによって海外選手の重いサーブ、重いスパイクに体が慣れ、もともと強みとしていたレシーブでもスキルが上がっているんじゃないかなと思います」

スキルの向上を確実に感じているようだ。

バスケ日本代表・河村選手との約束

髙橋選手は、沖縄合宿の直前にパリ五輪への切符を手にした、バスケットボール日本代表で同い年の河村勇輝選手に刺激を受けたと言う。

こんなやりとりも明かしてくれた。
「河村選手にはバスケ日本代表が勝つと『おめでとう』とメッセージを送っていましたし、出場権が決まった試合では『感動したよ』と送りました。すると河村選手からも『次はバレーボール頑張ってね』と来ました。互いに五輪出場しようと約束しているので、次は自分たちが五輪への切符を獲る番だなという気持ちが強くなりました」

「勝ってバレーの面白さを伝える」

9月30日に開幕するパリオリンピック予選を兼ねたワールドカップバレー2023。
大会への決意をボールに書いていただいた。

「オリンピックの出場権を獲る」

「ネーションズリーグで獲った銅メダルよりもいい色のメダルを獲りたいという目標はあるんですけど、まずはオリンピックの出場権を獲得しないとその先がないので、W杯で五輪の出場権を獲るという思いで書きました。また、勝つだけでなくバレーボールのおもしろさや魅力を伝えていければいいのかなと思います」

オリンピックでより良いメダルの色を…思いを胸に出場権獲得に向け最後の追い込みに集中する。

【インタビュアー】大城良太(沖縄テレビ アナウンサー)

沖縄テレビ
沖縄テレビ

沖縄の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。