9月16日からバレーボールのワールドカップ2023が開幕した。出場する8カ国中、上位2チームが2024年のパリオリンピックへの出場権を獲得できるとあり、男女日本代表の活躍に期待が高まっている。9月14日まで豊見城市で強化合宿を行っていた男子の日本代表に、大会への意気込みを聞いた。
全体のレベルアップがテーマ
練習を見学する人:
石川祐希選手の写真を撮りました。すごいですね、楽しみにしていましたよ

練習を見学する人:
とても幸せですよね、こうやって近くで見られるというのが

2023年9月5日から14日まで豊見城市で合宿を行っていた、バレーボールの男子日本代表。
東京からサーブやブロックのマシーンを持ち込み、1日およそ5時間みっちりと熱の入った練習を行っていた。

主将の石川祐希選手は、「この合宿は個人スキルを含めて、チーム全体で追い込める合宿にしたいなと思っています」と意気込みを語る。

「調子を上げてきている部分をより良くするような、全体的にレベルアップさせるよう頑張っています」と話すのは、西田有志選手。

結果が出てチームの成長を感じる 海外経験者も増えている
今の男子日本代表はとにかく強い。
2023年に行われた国際大会「ネーションズリーグ」では、2022年の世界選手権王者のイタリアやブラジルを破り、史上初の銅メダルを獲得。
主要国際大会では実に46年ぶりに表彰台に上がった。

さらに8月のアジア選手権でも3大会ぶりに優勝するなど、着実に世界と互角に戦えるようになっている。

石川選手は、今年結果を出していることについて、チームの成長を感じている。
「海外経験者も増えているので、海外相手に対しても動じずに、自分たちの持っているものをしっかり出すことができているのかなと思います」と話した。
髙橋藍選手「自分たちが次は五輪の切符をつかむ番」
なかでも成長著しいのが、22歳の若きエース・髙橋藍(らん)選手。
日本体育大学に在籍しながら2021年から世界最高峰のリーグであるイタリアのセリエAに挑戦し、目覚ましい進化を遂げている。
髙橋選手は、海外でプレーしたことによって海外の選手の強さや重いサーブ、重いスパイクに体が慣れてきたことから、スキルの部分が上がっていると感じている。

また髙橋選手は同い年で、一足先にオリンピックの切符を手にしたバスケットボール日本代表・河村勇輝選手の活躍に刺激を受けたと言う。
髙橋藍 選手:
(河村選手に)勝った試合は「おめでとう」と送っていましたし、自分たちが次は(五輪の切符を)取る番だなという気持ちが更に強くなりました
合宿の合間には地元の子どもたちを対象にしたバレーボール教室も開かれ、およそ160人が参加した。

西田有志 選手:
エネルギッシュでしたし、自分自身もすごく楽しんでやれたので、有意義な時間を過ごせたと思います
参加した子ども:
かっこよかったし、上手だったです

参加した子ども:
カット練習とかもスパイクが強かったから楽しかった

2024年のパリオリンピック予選を兼ねたワールドカップ。男子は9月30日に開幕する。
(沖縄テレビ)