台湾の半導体製造大手TSMCの進出が決まり、9月からは熊本 - 台北線の定期便が就航するなど、台湾とのつながりが強まる熊本県で、台湾の旅行会社と熊本県内の事業者による商談会が行われた。海外からの旅行客、いわゆるインバウンドの波を取り戻す動きだ。

熊本生かした新しい旅行商品の開発へ

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熊本県が主催したこの商談会には、台湾の旅行会社8社が参加し、熊本県内からはホテルや交通関連の企業など10社が交渉の席に着いた。

百威旅遊・王偉民副総経理:
台湾企業の社員旅行やインセンティブ(成果報酬)としての旅行を多く扱っています

台湾でも人気のくまモンなど、熊本の強みを生かしつつ、新しい旅行商品を開発するのが今回の狙いだ。

九州産交グループ・北川雅和マネージャー:
熊本の「サクラマチ」。熊本城から徒歩5分くらいのところですが、くまモンビレッジが2階にある

定期便も追い風 インバウンド取り戻す

台湾の航空会社「チャイナエアライン」や「スターラックス」が、2023年9月から熊本と台北を結ぶ定期便を就航すると発表したことも追い風となっているようだ。

百威旅遊・王偉民副総経理:
定期便がない期間、台湾人のイメージとして熊本県は熊本城と阿蘇しかない印象だったが、今後の旅行商品は(台湾で)あまり知られていない天草や人吉を組み込んで検討していきたい

熊本県によると、コロナ前の2018年と2019年は、いずれも年間21万人を超える観光客が台湾から熊本を訪れていたということだ。

この商談会は22日も開かれ、別の県関連企業10社が参加する予定だ。

(テレビ熊本)

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