大分県別府市に18日、3200人以上の客を乗せたクルーズ客船「MSCベリッシマ」が寄港。台風7号の影響で急遽、別府に寄ることになったもので、別府市にとっては過去最大のクルーズ客船となる。対応に追われる観光関係者の様子を取材した。
台風の影響で大型客船、急遽受け入れ
別府市の別府国際観光港にやってきたのは「MSCベリッシマ」。全長315メートル、船の容積を示す総トン数は17万トン以上と、別府市にとって過去最大のクルーズ客船。
横浜を出港後、三重県の海上で花火大会を楽しむ予定だったが、台風7号の影響を受け別府に立ち寄るコースに変更。3200人以上の客を乗せた船が急遽やってきたため、市は対応に追われた。
この記事の画像(5枚)外国人留学生も観光案内
外国人を含む多くの観光客に対応するため、観光案内を行う外国人留学生を確保。また、交通機関の時刻表を大量に用意し配布。
別府市の観光・産業部、日置伸夫部長は、
「対応が急なので満足なことはできないが、できる限りの対応はしている。別府市内に多くの人が観光に訪れてくれているので大変ありがたい」と話していた。
人手不足のタクシー…対応に限界も
一方で、案内所のロビーにはタクシーを待つ長蛇の列ができていて、「1時間くらいは待ったかな」と話す客も。
タクシーの運転手不足が問題となる中、タクシー会社も急遽の対応には限界があったと話している。
突然の団体客を観光地は大歓迎
一方、10台に限られたがツアーバスも用意され、一行は別府名物の地獄めぐりを楽しんでいた。
オーストラリアから訪れ、地獄めぐりを楽しんだ客は、「きれいだし楽しい。オーストラリアとは全然違う」と話していた。
血の池地獄のスタッフ甲原利江子さんは、「急遽でも客がコロナ関係なく4年ぶりにこうして来るのが嬉しいし大歓迎している」と話すなど、突然の団体客の訪問を観光地は大歓迎していた。
クルーズ客船「MSCベリッシマ」は18日夕方、次の目的地、鹿児島に向けて出発した。
(テレビ大分)