台風7号による被害が各地で出ている。奈良市のゴルフ練習場では、ネットを支える約45mの柱の一部が折れ曲がった。

約45mの柱が折れ倒壊

15日午前6時40分頃、近くに住む人から「ゴルフ練習場の柱が風で倒れた」と警察に通報が寄せられた。

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倒れた柱は根元の少し上から折れていて、練習場側に倒れてしまっていた。

関係者によると、倒れた柱の高さは約45m。けが人や周囲の建物への被害は無いという。

2023年3月に撮影された現場の画像では、倒れた柱にかけられたネットの外側には大きな幕が張られているのが確認できる。この幕に強風が吹きつけ、柱の倒壊に繋がったのだろうか。

奈良市で最大瞬間風速28.7m

奈良市では午前7時半頃に、8月の観測史上最も強い最大瞬間風速28.7mを観測した。

野生のシカでおなじみの奈良公園には、強風で飛ばされた大量の枝が散乱していた。

近くの道路でカメラがとらえたのは、倒れたポール。よく見るとアスファルトからはがれてしまっていた。

世界遺産の興福寺では、境内の木が根元から折れ倒れていた。

強風を避けるためか、シカが屋根のある場所に“避難”している様子も見られた。

15日朝の風で、市内のビル解体工事現場では足場が倒壊。現場では、関係者が撤去作業に追われていた。

また、市内の自動車販売店では、屋根部分のガラスが複数枚割れて一部が落下していた。

奈良県では一時、12市町村に土砂災害警戒情報が出されたが、これまでにすべて解除された。

台風7号は、15日午後5時には兵庫・豊岡市の南南西約40kmを時速15kmの速さで北北西へ進んでいるとみられる。暴風域はなくなったものの、中心から半径280km以内では風速15m以上の強い風が吹いていて、引き続き注意が必要だ。

（「イット！」8月15日放送より）