「さて、これはどうやって作ったでしょう?」

コインタワー職人の「た ぬ」さん(@thumb_tani)がクイズとしてX(旧Twitter)に投稿したクイズに多くの人が頭を悩ませた。それは1つのコインタワー作品の画像。

コインタワークイズ「どうやって作ったでしょう?」
コインタワークイズ「どうやって作ったでしょう?」
この記事の画像(7枚)

瓶の中に作ったコインタワーだ。縦に積み重ねたコインの柱の上に、さらにいくつものコインを交互に重ねて幅を広げて積んである。バランス力が必要なのは明らかで、これを作るだけでも繊細な作業だろう。

さらに、このコインタワーがあるのは、逆さまにした瓶の中。作品の土台となっている部分がフタとなっており、しっかりと閉じられている。先に作ってから瓶をかぶせようとしても、幅があることからできそうにもない。

瓶を引き抜くとコインタワーが崩れてしまう
瓶を引き抜くとコインタワーが崩れてしまう

「た ぬ」さんは実際に、コインタワーから瓶を取る様子も投稿。そこでは作品を崩しながら瓶を引き抜いていた。

では、どのようにして作ったのだろうか?多くの人がクイズに挑戦し、さまざまなアイデアをコメントしている。

・ボトルシップの様にピンセットでやった 土台は何らかの方法ですり替えた
・大外にある一円玉だけ瓶に入れた後にピンセットで一枚ずつ隙間に入れていったかな?
・ビンの底で組み立てて水を入れて冷凍庫で凍らせる。 凍ったら逆さまにしてゆっくり溶けるのを待つ
・底に砂詰めて途中からコインと小石積み重ねつつコイン同士は接着、最後蓋より外迄コイン積み上げて蓋と接着して、その後ひっくり返して小石を綺麗に取り除いていて蓋閉めて完成的な?

他にも「サイキックパワー使ってる事をSNSに載せるのはヤバいですって…!(小声)」「どうせ魔法ですよね」という声も寄せられており、投稿には3万6000のいいねがつく話題となっているのだ(8月22日時点)。

2日後に作り方の正解を投稿

なお注目の正解は2日後に投稿されている。

正解 瓶の中にコインを積み、ブロックで押さえながらひっくり返した
正解 瓶の中にコインを積み、ブロックで押さえながらひっくり返した

まずはピンセットで底にコインを広げて積み、コインである程度の高さの柱を作る 。そして、適当なもので(作ったコインタワーを)押さえて瓶ごとひっくり返したというのだ。

ひっくり返すのに失敗した場合
ひっくり返すのに失敗した場合

そうすると、約5%の確率できれいに安定するそうで、そのままそっとフタの上に移して閉じるのだという。なお「た ぬ」さんは十数回のチャレンジで成功できたとのことだ。失敗したら最初から作り直しと考えると、完成までにはなかなかに根気のいる作業だ。

過去に紹介したバランスアート
過去に紹介したバランスアート

ちなみに、「た ぬ」さんは今までにも多種なバランスアートやコインタワーを作ってきており、編集部でも過去に、絶妙なバランスで一見CGに見える「1円玉とビー玉」バランスアートを紹介している。

(関連記事:1円玉とビー玉が針の上で…“現実逃避”で作ったバランスアートが話題! 投稿者の他の作品もスゴい

ユーモアあふれた回答も楽しかった

このクイズに正解することができた人はいただろうか。クイズ形式にしたは今回が初めてだったということだが、なぜこのような投稿をしたのだろうか?完成にはどれくらいの時間がかかったのだろうか?

「た ぬ」さんに話を聞いてみた。


ーーなぜクイズとして投稿したの?

特に深い意図は無かったのですが…。一見して作り方が分かりにくいかなと思い、そのような文章にしました。


ーー印象に残った回答はある?

「コインと水と一緒に入れて凍らせて固め、逆さにした状態で氷を溶かす」等、私も思いつかなかったアイデアが印象的でした。SNSらしいユーモアにあふれた回答も楽しかったです。


ーー作品の出来栄えはどう?

新しい作り方を開拓できたのは良かったですが、出来栄えはまだまだ改善の余地があると感じました。

瓶を眺めていて思いついた

ーー逆さまの瓶の中に入れるというアイデアはどのように思いついた?

近くにあった瓶を眺めていて思い付いた気がします。

瓶の中のコインタワー
瓶の中のコインタワー

ーーピンセットでどのようにしてコインを積んだの?

1枚ずつコインをピンセットでつまんだまま(瓶の中に)入れて、重ねていく方法で作りました。


ーー完成までどれくらいの時間がかかった?

試行錯誤の時間も含めると1.5時間くらいかかりました。


ーー制作にあたり難しかった点は?

ビンをひっくり返す際に重ねたコインが崩れることが多く、綺麗な形を保つのが難しかったです。


ーー投稿には多くの反響があったが、それに対してはどう感じている?

想像以上に多くのコメントを頂き、驚きと嬉しさがあります。ありがとうございます。
 

今回は「た ぬ」さんにとって作品だけでなく、X(Twitter)への投稿の面でも新たな挑戦だったようだ。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。