去年6月、大分県別府市で大学生2人が死傷したひき逃げ事件について、指名手配されている男の容疑を「殺人」に変更することを求め、遺族などがインターネット上での署名活動を始めた。

2人死傷のひき逃げ 容疑者は逃走中

去年6月29日午後7時45分ごろ、大分県別府市野口原の県道交差点で赤信号のため並んで停止していた原付バイクと普通バイクに坂を下ってきた軽乗用車が追突した。この事故で原付バイクに乗っていた当時19歳の男子大学生が死亡。普通バイクに乗っていた大学生が軽いけがをした。

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追突した車は交差点の脇にある信号機の柱に衝突。車を運転していた男は、車を放置し現場から逃走した。県警はひき逃げの疑いで八田与一容疑者を指名手配している。捜査関係者によると容疑者は意図的にぶつかった疑いがあるということだ。容疑者の男は現在も逃走を続けている。

直前にトラブル 意図的に衝突か

八田容疑者は事件直前、亡くなった大学生との間でトラブルがあったという。捜査関係者によると、容疑者の車は制限速度の40キロを大幅に上回る100キロ近くのスピードで走行していたとみられバイクに追突するまでブレーキ痕は残されていなかった。

また、八田容疑者は事件当時、別の事件で有罪判決を受け執行猶予中だったということだ。警察はこれまでに事件直後の八田容疑者の映った防犯カメラの映像を複数公開していて、その中には事件直後、裸足で海の方向へ向かう姿などが映されている。

容疑を時効のない「殺人」へ

遺族などは県警に対して容疑を「殺人」に変更することを求めるためインターネット上での署名活動を10日から始めた。ひき逃げの罪は公訴の時効が7年だが殺人罪には時効がない。

遺族は「逃げ続けている八田容疑者を許すわけにはいかない。皆さんの力を貸してください」などとコメントしている。

遺族は3万人分の署名を集めたいとしていて、署名は「別府願う会」のホームページやSNSなどで受け付けている。

「別府願う会」ホームページ https://beppunegaukai.hp.peraichi.com/

(テレビ大分)

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