女子プロゴルフツアーNEC軽井沢72の初日が終了した。初優勝を狙うNEC所属のホステスプロ、安田祐香(22)はイーブンパーの72で54位となった。

安田は昨シーズンのトップ10入りは2回にとどまったものの、今シーズンはすでに去年を上回る3回のトップ10入りを果たしている。

今シーズンはトップ10入り3回と好調
今シーズンはトップ10入り3回と好調
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優勝に最も近づいたのが、4月のフジサンケイレディスクラシックだ。 最終ラウンドの16番まで首位に立ちながら、残り2ホールで後退し、1打差で2位に。 試合後、悔し涙を流した安田はこう振り返る。

フジサンケイレディスで初優勝を逃し涙
フジサンケイレディスで初優勝を逃し涙

「毎年(フジサンケイレディスは)相性はいいので気持ち的には戦いやすかったんですけど、すごく優勝したかったので悔しかったです」

初優勝めざして 休日返上トレーニング

プロゴルファーにとって、シーズン中の スケジュールは過酷を極める。 週末の大会出場に向け、火曜日に移動し、水・木曜日が練習ラウンド。大会翌日の月曜日が唯一の休養日だ。

プロ4年目を迎えた安田は、そのルーティンを変えた。これまで休養に充てていた月曜日に地元・神戸に戻りトレーニングを始めたのだ。その理由は。

休養日をトレーニングに変えた
休養日をトレーニングに変えた

「毎週(試合を)やって疲労はたまりますけど、体を動かしてだるさを取ることもできるし、自分の弱さをなくすようにしたいと思ってトレーニングを始めました」

専属トレーナーを務めるのは、張間純子さん。安田を幼少期の頃からサポートしている張間さんは安田の意識改革をどう見ているのか。

安田選手と専属トレーナーの張間純子さん(右)
安田選手と専属トレーナーの張間純子さん(右)

「彼女の中で何かひとつ変えていかないと、今の状況を脱することができないという思いもあって、そのひとつがこの筋力トレーニングになっています」

軽井沢でうれし涙を つかんだ手ごたえ

そして安田自身も手ごたえをつかんでいるようだ。

「まわりからは見た目は変わっていないと言われるんですけど、個人的には強い球を打てるようになったと思います」

筋力トレーニングで強い球を打てるようになった
筋力トレーニングで強い球を打てるようになった

ーー優勝したいですか? 
プロになってからこの大会で成績を残せていないので、今年は去年より調子がいいので、もっと上位で争いたいと思います。


春に流した悔し涙を、この夏はうれし涙に変えられるように。安田が避暑地・軽井沢を熱く盛り上げる。 

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント2023
8月12日(土)午後3時~3時55分(生中継)
8月13日(日)午後4時~5時25分

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