WHO(世界保健機関)は、日本やアメリカで感染者が増えている新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「EG.5」を、「注目すべき変異株」に指定した。
WHOは9日、オミクロン株の派生型「EG.5」のリスク評価を発表し、重症化リスクが増しているとは確認されていないものの、免疫をすり抜けるなど感染力が強くなっているため、公衆衛生上のリスクになり得るとされる「注目すべき変異株」に指定した。
WHOによると、「EG.5」は中国のコロナ感染者の30%、また日本でも11%以上を占めるとされ、世界的に増加傾向にあるという。
テドロスWHO事務局長は、9日の会見で「感染者や死者の急増につながるおそれのある危険な変異株が出現するリスクは残っている」と、警鐘を鳴らした。
一方、アメリカのCDC(疾病対策センター)も、全米のコロナ感染者における「EG.5」の割合が17%を占め、最も多くなったと発表している。