28日朝、全国34のビッグモーターの店舗で一斉に見られた光景。
古川開記者:
国土交通省の職員3人が店舗の中に入っていきます。
中澤しーしー記者:
午前9時です。国交省の担当者とみられる人たちが立ち入り検査に入ります。
保険の不正請求問題をめぐり、和泉新社長らが国交省でヒアリングを受けてから、わずか2日。
斉藤鉄夫国交相:
現場の従業員の記憶などが残っている間に、本日一斉に立ち入り検査を実施したものでございます。
電光石火の“抜き打ち”調査。ビッグモーターの各店舗では、さまざまな光景が見られた。
さいたま市の浦和美園店では、集められた分厚い書面の束を国交省の職員がチェック。書面には、車体や走行距離が記録されたメーターの写真などがプリントされていた。
静岡・浜松市内の店舗では、国交省の職員が整備工場の内部をしきりに撮影。
敷地内の車を動かし、店舗前のガラスを隠す行動も
そして、群馬・前橋市内の店舗では、ビッグモーター側が奇妙な行動をとった。
敷地内の車が、なぜか次々と移動を開始。店舗前のガラスをふさぎ、中が見えないように止まった。
木暮浩永記者：
店舗前に車を移動し、見えないようになりました。ブラインドが閉められました。
さらに金融庁も28日付で、保険代理店としてのビッグモーターにヒアリングを行った。
現役社員「いつか痛い目に遭うのがついに来た」
連日明らかになる、ビッグモーター問題。
現在の社内の状況について、FNNは現役の社員に28日、話を聞いた。
ビッグモーター現役社員:
いつか痛い目に遭うだろうなっていうのが、ついに来たかなって感じですね。やっぱり、来客・集客ともに、ものすごく減ってます。(周りの社員は)やっぱり、転職じゃないんですけど、動いてますよね。
小池都知事「言語道断でございます」
そして、多くの店舗前で街路樹が枯れている問題をめぐり、28日、この人が怒りをあらわにした。
小池百合子 東京都知事:
言語道断でございます。
都が調査を進めたところ、8つの店舗で街路樹が枯れるなど、通常とは異なる状況となっていることが判明。
さらに多摩市内にある店舗では、作為的に木が切られていたとみられることもわかった。
小池百合子 東京都知事:
除草剤の成分が検出されました場合には、被害届を提出するほか、原因者が特定された場合は、賠償などを求めてまいります。
28日夕方の段階で、FNNが把握する街路樹が枯れている店舗は、全国46店舗にのぼっている。
ビッグモーター元社員は「除草剤は、事務所の方からの指示で、月に1回お偉いさんが来るんで、そのときに向けて、除草剤をまいてるっていう感じでした」 と語る。
新たな問題が連日発覚するビッグモーター。全容解明が急がれる。
FNNでは「ビッグモーター不正問題」を継続取材しています。情報提供してくださる方は、ぜひこちらまでご連絡ください。
(「イット!」7月28日放送より)
