子猫を不器用にかわいがる“姉猫”の様子がTwitterに投稿され、多くの人の胸をほっこりさせている。
飼い主さん(@mayu_yuuki0313)が「不器用な愛 触れたくて近づきたくて」とのコメント共に投稿したのは、2匹の猫のやり取りを撮影した約40秒の動画。

階段で寝そべるノルウェージャンフォレストキャットのまゆちゃん(1歳・女の子)は、1段下にいる子猫のぷん太郎くん(推定3カ月・男の子)に、ちょいちょいと右前足を伸ばす。

さらに、下を覗き込んだかと思うと、そのままぷん太郎くんの頭にピタリと顔面をくっつけた。何をしようとしていたのだろうか、ぷん太郎くんは戸惑っているのかじっとしている。

3秒ほどすると顔を上げたまゆちゃん。すると突然、その場で体をくねくねさせ始めた。

そして、まゆちゃんは体を起こすと、右前足を再びぷん太郎くんのもとへ伸ばした。ちょいちょいと少し控えめな猫パンチを数回繰り出す。「構いたい」という気持ちからだろうか、パンチは傷つけないようにソフトタッチで優しさが感じられる。

最終的に、まゆちゃんは我慢しきれなくなったようで、1段階段をおりると、そのまま全身でぷん太郎くんを構っていた。
ぷん太郎くんを不器用ながらもかわいがっている、まゆちゃんの愛を感じる姿には、Twitterでも「可愛くて仕方ないって溢れ出してる」「悶絶します 可愛いー」という声が寄せられており、多くの人が2匹のやり取りに胸をほっこりとさせているようだ。投稿は1万6000のいいねが付く話題となっている(7月24日時点)。
興味と怯えの“控えめ”ちょいちょい
ぷん太郎くんは、飼い主さんが6月27日に近所で保護したという子猫。そのため、まゆちゃんとは出会ってまだ1カ月も経っていないそう。そんな2匹の普段の仲はどうなのだろうか? 飼い主さんに話を聞いた。
ーー撮影時の状況は?
ぷん太郎を保護した日から、玄関にぷん太郎のケージを置いており、安全な隔離期間後からケージから出していました。この日、(ケージから)出したところぷん太郎は階段に向かいました。するとまゆが後を追い、1段上からちょいちょいし始めて…。

ーーまゆちゃんは、ぷん太郎くんに何をしようとしていた?
完全に構いたい病だと思います。(控えめに接していたのは)本来まゆは怖がりです。「なんだ、なんだ、この子は」と興味と恐怖を抱えて関わろうとしているように思います。保護して間もない頃はお互いに警戒して「うー、しゃー」していましたから、触って「しゃー」と返ってくることに怯えていたのかもしれません。
ーー控えめにぷん太郎くんに接する様子を見て、どう思った?
投稿動画の前の日も触りたいのに触らないみたいな面白い動きをしていまして、かわいいのに近寄れないなんて、愛情を持ち始めたのに示し方が不器用だなと思いました。

ーーその後、2匹はどうしていたの?
この後はぷん太郎がケージに戻る時間でしたので、連れて行こうとした私から守るように、まゆがぷん太郎を構っていました。
まゆは、私が近づいた時点でぷん太郎を連れて行くと気がついたようで、守るように立ちはだかり、自分の身体で覆い隠していました。結局は非情にもケージに連れ戻しましたが…。
構いたいかわいい弟!
ーーどんな子たちなの?
まゆはツンデレ姫様のビビり屋さん。ぷん太郎は慣れてきてやんちゃになってきましたが人慣れが早く人懐っこい子です。

ーー2匹の仲はどう?
まゆにとってはかわいい弟、ぷん太郎にとっては遊び相手という関係に見えます。ケージの開く音でまゆは2階にいても降りてくるほど構いたいようです。ぷん太郎は毛繕いされるようになってきましたが、やんちゃなので毛繕い中でもまゆに戯れていきます。

ーー普段、まゆちゃんがぷん太郎くんを構うときはちょいちょいと控えめなの?
まゆが「しゃー」と威嚇しなくなってから、ぷん太郎をケージから出したのですが、ちょいちょいと控えめな猫パンチは、その頃からしていると思います。ぷん太郎はまだカチカチの緊張状態だったためか、まゆはちょいちょいしていました。
ぷん太郎が眠くて動きがない時はいまだに、ちょいちょいとするこの動きをしますが、遊びモードの時は遊びに付き合っています。母親のようにあとをついていくこともあれば、グルーミングするためにのしかかっていることもあります。
ーー投稿が話題となっていることに対しては、どう感じている?
猫好きさんに刺さって嬉しいと思いました。

ーー今後どのように過ごしていってほしい?
仲良く猫団子で寝てくれる関係を願います。
不器用な愛
— ノルジャン (@mayu_yuuki0313) July 14, 2023
触れたくて近づきたくて pic.twitter.com/KT4p6iQ20R
ぷん太郎くんが家族になってからまだ1か月ほど。まゆちゃんは現在も、ぷん太郎くんに「しゃー」と返されるかもしれないと怯えながらも「触れたい、近づきたい」という気持ちを行動に表しているという。このように守ろうとする姿からは、すでに優しい“姉猫”となっているように感じる。これからさらに絆を深めて素敵な関係を築いていってほしい。