山形・真室川町で発掘され、県立博物館に保管されていた「マムロガワクジラ」が30年ぶりに里帰り。町を挙げた「企画展」が7月19日から始まった。

“豊かな海”だった真室川町

マムロガワクジラは1994年ごろ、真室川町大沢で発見された600万年前の化石群だ。発掘後は県立博物館に保管されたため、町民は発見場所での発掘ツアーを企画するなどして歴史を学び、里帰りを熱望してきた。

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今回の企画展で公開されたのは、発掘された化石群の約9割にあたる113点。目を引くのは4メートルもあるナガスクジラ科の下顎で、体長は15メートルを超えると推定され、当時のクジラの中では最大級だ。

地元高校生:
想像以上に大きくてびっくりしました

展示された化石は、かつて真室川町全体が“豊かな海”だったことを示す証しでもある。

地元小学生:
前は海だったということにびっくり

地元小学生:
「真室川の宝物」だと思う

真室川町立歴史民俗資料館・高橋剛文館長:
自然界における奇跡が積み重なって真室川町に残された。「県民の宝」として鑑賞してほしい

「おかえりなさいマムロガワクジラ展」は9月24日まで、会期中の入館料は無料。

(さくらんぼテレビ)

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