韓国の尹錫悦大統領が、アメリカの戦略原子力潜水艦に外国の首脳として初めて乗船し、軍事的な挑発を続ける北朝鮮をけん制した。
尹大統領は19日、韓国・釜山に寄港している戦略原子力潜水艦「ケンタッキー」を視察した。

ケンタッキーは全長約170メートル、最大射程約1万2000キロの弾道ミサイルを20基ほど搭載できる世界最大級の戦略原潜だ。
アメリカの戦略原潜が韓国に入港するのは42年ぶりで、韓国大統領府によると外国の首脳がアメリカの戦略原潜に乗るのは今回が初めてとなる。

尹大統領は、核を含むアメリカの戦力で同盟国を守る「拡大抑止の実行力を強化するという韓米両国の意志を示している」「(アメリカの)戦略資産(兵器)の定期的な展開を通じて、高度化しつつある北朝鮮の核ミサイル脅威に圧倒的かつ決然と対応していきます」と述べた。
この米韓の動きに強く反発している北朝鮮は、19日も短距離弾道ミサイルを2発を発射した。