最高気温が33.1℃を記録した7月17日の静岡県静岡市。市内を走る静岡鉄道の車内はプロレスのリングへと様変わりした。暑さに負けない“熱い戦い”。異例の取り組みにファンたちも酔いしれた。

プロレス団体「FREEDOMS」の協力で実現

駅のホームから”リングイン”する選手たち
駅のホームから”リングイン”する選手たち
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7月17日に静岡鉄道が初めて開いた“プロレス電車”。文字通り、列車自体を特設リングにした異例のプロレスで、これまでにない乗車体験で地域を盛り上げようと“日本一過激なプロレス団体”とも称される「FREEDOMS」の協力を得て実現した。

2両編成の座席はプロレスファンでびっしりと埋め尽くされ、列車が新静岡駅と新清水駅を往復する間、選手たちによる白熱した戦いが繰り広げられた。

プロレス電車ならではの技も

大迫力のプロレス電車
大迫力のプロレス電車

通路の端から端まで目いっぱい使って攻撃を仕掛ける選手や手すりにつかまり防御に徹する選手。普段のリングとは一味違う、列車内だからこそ繰り出せる技の数々にファンたちも酔いしれ、“推し”の選手に声援を送ったり、カメラを向けたりと楽しんだ。

醍醐味は選手との”距離感”
醍醐味は選手との”距離感”

東京都から観戦に訪れたというファンは「普段はリングから何メートル・何十メートルと離れた場所で観戦するのが普通のプロレスを、何センチという距離で見ることができ、迫力がすごかった」と興奮気味に話し、別のファンも「すごくに楽しみにしていたので最高。また2回目もあれば」と満足げに帰宅の途に就いた。

静岡鉄道によると、現在のところ“第2回”プロレス電車の開催は「未定」ということだが、開催後の反響の大きさには驚きを隠せないという。担当者は「日常の中で味わう非日常を受け入れてもらえた。今後も県内外の企業や団体と連携して新たな企画を考えたい」と、列車に親しみを持ってもらうとともに地域の活性化に貢献できるよう、オリジナリティあふれたイベントの立案に意欲を燃やしている。

(テレビ静岡)

テレビ静岡
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