7月から、16歳以上なら免許なしで運転できるようになった「電動キックボード」。

歩行者用の信号が青に、横断歩道を渡ろうとした瞬間…(7月8日)
歩行者用の信号が青に、横断歩道を渡ろうとした瞬間…(7月8日)
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歩行者用の信号が青になり横断歩道を渡ろうとした瞬間、電動キックボードが急ブレーキ!衝突事故になりかねない、危険な運転です。

これは7月8日土曜日の夕方、東京・渋谷区で撮影されたドライブレコーダーの映像。

車道を走る電動キックボード
車道を走る電動キックボード

電動キックボードに乗った女性が車道の左側を走っています。

1台目のキックボードは黄色信号をそのまま直進
1台目のキックボードは黄色信号をそのまま直進

信号を待つ人々がいる横断歩道に差し掛かったとき、電動キックボード側の信号は「黄色」。黄色信号でもスピードを緩めることなく、直進していきます。

距離を空けずに2台目のキックボードが横断歩道にさしかかります。この時、信号は黄色から赤へ…。

信号が赤に変わっても2台目は直進
信号が赤に変わっても2台目は直進

2台目のキックボードもそのまま直進し、通り過ぎていきました。

そして、歩行者用の信号が青に変わり、人々が横断しようとしたその瞬間、3台目の電動キックボードが横断歩道に近づきます。

3台目の電動キックボード

あわや衝突寸前…。

3台目のキックボードの運転手は、あわてて急ブレーキを踏んで止まります。
飛び降りて地面に足を着くほどの急ブレーキ。ギリギリのところで衝突は回避されましたが、ヒヤッとするような瞬間でした。

地面に足を付けて急ブレーキ
地面に足を付けて急ブレーキ

この映像を撮影したドライバーに話を聞くと…。

撮影したドライバー:
週末の夕方で結構混んでる時間だったので。ただ、いつもと比べてちょっと混み方が変だなと思いながら走っていたら、2車線ある道路の左側に結構キックボードが来てですね。

撮影したドライバー:
「おっと、これは走りづらいな」「ちょっと危ないな」と思いながら見てはいたので、起こるべくして起きたというか。

16歳以上であれば、免許なしで運転できるようになった電動キックボード。道路交通法に詳しい専門家はこう話します。

道路交通法に詳しい 大達一賢弁護士:
免許がなくても運転できるからって何やっても大丈夫、ではなく、基本的には道交法の適用があります。例えば、16歳未満の者の運転禁止とか、飲酒運転の禁止。また信号を守ることも、通常の原付や自転車と同じです。

そして、今回の危険な運転については?

道路交通法に詳しい 大達一賢弁護士:
道路交通法上の信号を守る義務に違反するものとして、3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金に処せられる可能性があります。

(「めざまし8」7月12日放送)