名古屋市千種区の東山動植物園で、世界最大級の花「ショクダイオオコンニャク」が開花し、朝から大勢の客が訪れた。

開花の条件は今なお不明…次に咲くのはいつのことやら?

名古屋市千種区の東山動植物園には6日、温室前に開園直後からできた長い行列ができた。その先にあったのは、高さ140cm、世界最大級の花「ショクダイオオコンニャク」だ。

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インドネシアのスマトラ島にのみ自生する絶滅危惧種で、12年前に東山動植物園にやってきた。

16日前には高さ60センチだったものが成長し、今や140センチ以上に。7月5日夜から花が咲き始め、12年越しに初めて開花した。

東山動植物園の植物園長:
咲かないのではないかと不安に思いながら栽培していた。開花を迎えた時は、喜びはひとしおだったと思います

ショクダイオオコンニャクの開花は東海3県で初。大きさもさることながら、その特徴は「強烈な臭い」だ。

東山動植物園の植物園長:
私なんかは魚醤、塩辛を作る過程の発酵酒のような臭いだなと思ったりします。マスク越しに嗅いでいて、帰りの地下鉄までマスクから臭いが取れませんでした

来園した客も…。

来園客:
湿っぽい雑巾の臭いがした

下の部分の内側に雄花と雌花があり、そこから悪臭を放っている。

匂いを染み込ませた綿を嗅がせてもらうと、嗅いだことがない臭いだが、間違いなくクサい。

今回の貴重な開花を、絵で記録している人もいた。

植物画家の山田栄利子さん:
朝8時半に来たので2時間くらいです。もう暑くてちょっと倒れそうです。お肉が、腐敗臭っていうんですか。(Q.限界が近づいた?)はい。あと10分くらいです

ショクダイオオコンニャクの開花が見られるのはほんの2~3日間。その後は休眠状態に入るという。

東山動植物園には合わせて4株あるが、どのような条件で咲くのかはっきりとしたことはわからず、次に見られるのがいつになるかも全くわからないという。

(東海テレビ)

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