有明海の広大な干潟では多くの生き物たちの活発な姿を見ることができます。特に初夏は“恋の季節”。愛らしいその姿が人気の「ムツゴロウ」もパートナーを探して“婚活”に励んでいます。

“干満差日本一”の干潟

初夏の日差しがそそぐ有明海の干潟。この季節、なんだかザワついているみたいです。

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有明海では、潮が引くと広大な干潟が姿を現します。月と太陽の引力により引き起こされる潮の満ち引き、その干満差は日本一、最大6メートルにも。

手招きをしているようなヤマトオサガニ、片方のツメがとても大きなシオマネキなど、干潟の上ではたくさんの生き物たちが活発に動きまわっています。

ムツゴロウ“恋のバトル”

そんな中に、いました!

有明海の人気者、ムツゴロウです。
日本では有明海と八代海の干潟に生息しているハゼ科の魚、ムツゴロウ。干潟の上に生えるケイソウという藻を食べながら暮らしています。

ハート形のお目々がなんだか可愛いですね。そんな愛らしいムツゴロウたちにも戦わなければならない時があるんです!

それは…恋のバトル。

求愛のジャンプ!
求愛のジャンプ!

ムツゴロウたちは、メスのハートを射止めるためかっこいいジャンプを繰り返しますが、そこにはライバルたちも。

ライバルと縄張り争い
ライバルと縄張り争い

相手へのアピールとともにライバルたちとの縄張り争いも激しさを増します。

こっちも縄張り争い?
こっちも縄張り争い?

ヤマトオサガニも縄張り争いでしょうか?

仲良く並んだシオマネキ
仲良く並んだシオマネキ

そしてシオマネキ…たたかい?の雰囲気ではなさそうですね。

2匹の仲を引き裂くゴロウさん・・・
2匹の仲を引き裂くゴロウさん・・・

「お嬢さん、この先ずっと僕と二人で歩いて行きませんか?」「ちょっと!ゴロウさん、邪魔しないでヨ!いい雰囲気、いいところなんだからねえ、ちょっと、ちょっと待ってー」と、そんな感じですかね。

干潟で命をつないでいく

「婚活」中のムツゴロウたち、アピールタイムはまだまだ続いていました。

アピールもむなしく・・・
アピールもむなしく・・・

狙ったメスに猛烈なアタックをしていましたが、ハートを射止めることはできなかったようです。あえなく撃沈!んー、残念!

巣穴を守るムツゴロウ
巣穴を守るムツゴロウ

初夏のこの季節、無事に成立したムツゴロウのカップルはオスが作った巣穴で産卵します。親は卵を守り、ひと月ほどで赤ちゃんムツゴロウが姿を見せるそうです。

こうして有明海ではきょうも潮の満ち引きが繰り返され命がまたつながっていきます。

(サガテレビ)

サガテレビ
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