夏休みの行楽シーズンを前に、長崎・西海市の長崎バイオパークはたくさんの赤ちゃんが誕生している。その中には飼育員でさえ目にできない動物もいる。かわいい赤ちゃんを探しに行ってきた。

バイオパークで6匹の愛らしい赤ちゃんが誕生

西海市の長崎バイオパークは、約200種・2,000匹の動物を飼育している。おりを使わなくても習性を生かすことで、間近に動物を見ることができ、自由に動き回る様子を観察したり、触れ合うこともできる。

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日本で初めて人工哺育で育ち、水を怖がって「泳げないカバ」と呼ばれた「モモ」がいる動物園としても知られている。

春から夏にかけて、長崎バイオパークでは、あわせて6匹の赤ちゃんが誕生するまさにベビーラッシュで、愛らしい姿を見せてくれる。

最初に会えたのはシマスカンクの赤ちゃんだ。

テレビ長崎・中村葉月アナウンサー:
あ!いました!お母さんスカンクのそばに2匹兄弟ですかね。ずっと着いて行きます。ほほ笑ましい

2023年6月中旬から公開が始まった生後2カ月のシマスカンクだ。親子のほほ笑ましい様子だけではなく、今だけの「匂い」を感じることができる。

長崎バイオパーク広報・神近公孝さん:
いつも匂う訳ではないが、たまにふわっとタマネギやニラを炒めすぎたような、それを凝縮したような匂いがする

大人のスカンクは、安全のため独特な匂いを出す器官を切除しているが、赤ちゃんスカンクはまだ手術をしていないため、あと1カ月ほどはこの匂いを嗅ぐことができるということだ。

園の計らいで“名付け親に”

テレビ長崎・中村葉月アナウンサー:
いたいた!見えますか?お母さんの背中にピッタリくっついています。小さい!

2023年5月13日に生まれたクロキツネザルの「ルカ」だ。生後1カ月がたち、最近は活発に動くようにもなった。その姿をとりわけ愛おしそうに見つめていたのは、神奈川県に住む小泉さんだ。

神奈川からの常連・小泉恵子さん:
たった1カ月であんなに自分で動きまわるし、お母さんから離れるようになったし、ものすごい成長だと思う

小泉さんは毎月のように園を訪れ、今では約20匹いるクロキツネザルのほとんどを見分けられるそうで、今回、園の計らいでルカの名づけ親にもなった。

クロキツネザル担当・永田奈緒子さん:
クロキツネザルをずっと見てくれている人がいると知っていたので、ぜひ生まれたら(名づけ親を)と思っていた

会えた人はラッキー!ビーバーの3つ子の赤ちゃん

取材が順調だったのはここまで。6月10日に生まれたばかりの3つ子のビーバーは、飼育員でさえ、あまり見たことがないという。

テレビ長崎・中村葉月アナウンサー:
ちょっとカメラを明るくしてみると中で動いているような様子はありますね、あ、手かな?

しばらく巣穴の様子を観察したが…。

テレビ長崎・中村葉月アナウンサー:
午前11時から2時間待ちましたが、残念ながら赤ちゃんには会うことができませんでした。それだけ貴重だということですね。会えた方はかなりラッキーだと思います

運よく撮影に成功したときの映像を長崎バイオパークから提供してもらった。こわごわと巣穴から出てきた赤ちゃん。

提供:長崎バイオパーク
提供:長崎バイオパーク

園でビーバーが生まれたのは6年ぶりのことだ。ほとんどは巣穴で寝ているが、先週には水の中を泳いでいたそうだ。

長崎バイオパーク広報・神近公孝さん:
わたしもさっき2回目、生まれてから2回しか見られてないので、なかなか一般の方は見られないのでは。(夏休みシーズンには)結構やんちゃになっていると思う。うまくいけばビーバーの赤ちゃんたちが外に出て来て、お母さんとお父さんが心配して巣に戻そうとするみたいな姿が見られるのでは。とてもかわいいので見に来てもらえたら

ほほ笑ましい親子の様子やこれからの成長を楽しめるのは今だけだ。

(テレビ長崎)

テレビ長崎
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