香川・三木町に四国で初めて19歳のタクシードライバーが誕生した。2022年に法律が改正され、運転手の年齢要件が引き下げられたことによるもので、高齢化が進む業界からは期待の声があがっている。
6月にデビュー 19歳のタクシードライバー
大森喬介さん:
ご乗車ありがとうございます。どちらに行かれますか?

初々しい笑顔が印象的な大森喬介さんは、三木町の三木タクシーで6月にデビューしたばかりの19歳だ。

大森喬介さん:
あんた若いねと(乗客に)言われる。孫ぐらいと言われる

国は2022年、若年層の雇用拡大のため、旅客運送に必要な免許の受験資格を21歳以上から19歳以上に引き下げた。

三木タクシー・冨田憲治社長:
年配のドライバーが、若い子が入ると刺激を受ける。「コーヒー買ってあげようか?」とか。社内全体が明るくなった

全国のドライバーの平均年齢は58.3歳と、深刻な高齢化が進むタクシー業界。冨田社長は、今回の採用を機に若年層の採用活動を強化したいとしている。

三木タクシー・冨田憲治社長:
19歳から免許がとれると高卒の新卒も採用できる。これから高校にもアピールしていく
期待を一身に背負う19歳の夢は…。

大森喬介さん:
おばあちゃんやおじいちゃんにもあいさつしたり話しかけてもらえる、三木町の顔になるドライバーになりたい
県タクシー協同組合の副理事長も務める冨田社長によると、19歳のタクシードライバーは四国で初めてだという。
(岡山放送)