記録的な大雨により被害のあった九州では、再び大雨となっている。熊本県では3日朝、線状降水帯が発生し、益城町の岩戸川などでは河川が氾濫している。
熊本各地で川が氾濫、橋が崩落…3日夜にかけても大雨予想

テレビ熊本 西村勇気アナウンサー:
午前11時半現在、雨は、小康状態になっているがまだ降り続いている。線状降水帯が発生した熊本・益城町の木山川では、川から流れ出た5~6mはありそうな流木が、川の縁にある田んぼに引っかかっている。

また、木山川の近くの道路は冠水していて、トラック1台と乗用車1台が立ち往生していた。

気象庁は3日午前6時半ごろ、熊本県に線状降水帯が発生したと発表、災害の危険度が高まっている。

山都町や益城町では3日未明、1時間に80ミリを超える猛烈な雨を観測。

熊本市は、白川が増水し、氾濫する恐れが高まったとして、午前9時過ぎに流域の36万人余りに警戒レベル4の「避難指示」を発表した。

また、この雨の影響で、午前7時40分ごろ山都町の御船川にかかる金内橋(かなうちばし)が崩落しているのが確認されたほか、益城町を流れる木山川や岩戸川が氾濫するなど各地で冠水などの被害が出ている。

熊本県内では3日夜にかけても、多いところで1時間に80ミリの猛烈な雨が降る恐れがあり、土砂災害や河川の増水・氾濫などに厳重な警戒が必要だ。
九州南部に「線状降水帯」予測情報 宮崎で土砂崩れ、福岡で冠水など
先日大雨の被害のあった場所でも激しい雨が降っていて、気象庁は先ほど、新たに九州南部に「線状降水帯」予測情報を発表した。

宮崎・高千穂町の国道では、大雨により土砂崩れが起きていて、道路が完全に塞がっている。

高千穂町では午前10時までの12時間雨量が226.0ミリを観測、7月の観測史上最多となる記録的な大雨となっている。

また、午前10時半ごろに撮影された福岡・久留米市の映像を見ると、道路はひざの辺りまで冠水してしまっている。店の中にまで浸水し、対応に追われる姿が見られた。
九州では週末にかけ、繰り返し大雨の恐れ 災害に厳重警戒を
この大雨は、3日夜にかけて続く見込み。

4日正午までに予想される雨の量は、多いところで、九州南部地方で300ミリ、九州北部地方で200ミリとなっている。

また、九州では週末にかけて、繰り返し大雨となる恐れがある。災害の危険度が高まっているところもあり、引き続き、土砂災害や低い土地の浸水などに厳重な警戒が必要だ。
(「Live News days」7月3日放送より)