5年間の長期保存が可能な防災備蓄パンを開発した、栃木県で老舗パン店を営む秋元義彦さん。

「阪神淡路大震災の時に、『保存性があっておいしいパンが欲しい』ということからパンの缶詰ができあがりましたが、賞味期限が切れると捨てられてしまうんです。

そこで、期限切れ間際の缶詰パンを回収して、寄付することに活路を見出しました」

海を渡り途上国や被災地を救う

1947年創業の「パン・アキモト」の秋元会長は、震災をきっかけに世界で初めて、柔らかいまま5年間長期保存できるパンの缶詰を開発した。

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しかし防災食は、賞味期限が来ると大量の食品ロスになるという問題がある。

そこで秋元さんは、賞味期限まで1年を切ったパン缶詰を、再購入を条件に取引先から無料で回収。

回収したパン缶詰を国内外の被災地や、アフリカなど飢餓の問題を抱える地域に届ける「救缶鳥(きゅうかんちょう)プロジェクト」を始めた。

パンを食べた子どもたちは「おいしい」と大喜び。

「救缶鳥」は、戦時下のウクライナにも届けられるなど、世界各地からたくさんのお礼のメッセージが届いている。

海を渡り、幸せを運ぶパンの缶詰。

秋元さんは「パン屋で良かったと思います。お腹の空いた人たちが喜んでくれるもので社会貢献できるので、もっともっと続けたいです。パンを食べる人が幸せになってほしいと思います」と話す。

株式会社パン・アキモト
https://www.panakimoto.com

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