2020年12月から活発化した石川県能登地方で続く群発地震。2022年6月には震度6弱、2023年5月には震度6強が珠洲市を襲い多くの被害が出た。そんな珠洲市を応援しようと、俳優の常盤貴子さんが訪れた。常盤さんと珠洲、どんなゆかりがあるのだろうか取材した。

常盤貴子さんが震災の被災地・珠洲市を応援!

6月27日午前。珠洲市役所を訪れたのは…

常盤貴子さん:
おはようございます。すみません、お待たせして!

俳優の常盤貴子(ときわたかこ)さんだ。

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常盤さん:
みんなで応援するから頑張ってって

珠洲焼作家の窯を再建するボランティアに名乗り

常盤さんが珠洲を訪れたのは珠洲焼作家、篠原敬(しのはらたかし)さんの工房でボランティアに協力するためだ。

珠洲焼作家・篠原さんの工房
珠洲焼作家・篠原さんの工房

2023年5月5日、珠洲市を襲った最大震度6強の地震。

珠洲焼作家 篠原敬さん:​
全壊やね、やりかえなきゃいけない、1から作り直さないといけん。

地震発生当時の篠原さん
地震発生当時の篠原さん

この地震で28年間、作品を生み出してきた篠原さんの窯は土台から崩れ使用できなくなった。

そんな中、被害を聞きつけた珠洲焼の有志やファンが窯の再建のため解体作業を手伝うボランティアを企画しました。その企画した1人が常盤さんだったのだ。

常盤さん:
いけそう。こういう作業嫌いじゃないんですよ。
記者:
黙々とする作業?
常磐さん:
うれしい、だから。参加できて。

記者:
白い靴が汚れちゃいますが
常磐さん:
全然いいんです。

8年ほど前に珠洲を訪れて以来、篠原さんの作品のファンになった常盤さん。地震発生以来なにかできないかと考え、窯の解体作業を手伝いにきたのだ。

常磐さん:
ここまでくるのも大変だったんだろうなって。それを一生懸命、未来につなげようとしてくれている。私も表現をする人間としては、その姿も勉強になるしどういう風に変わられていくのかが楽しみでもありますね。

5日間のボランティアにはのべ80人あまりが参加し、約2500個のレンガ全てを取り外し掃除した。

常盤さん:
(最後のレンガを外して)できましたぁ!始まりますよ、また。全部が終わったってことは。終わったぁ。

篠原さん:
地震を区切りとして、こうして、みなさんが来てくださって、改めて、ああ、やっていてよかったなあと。これからなのでね。まだまだ先は長いんでね、とりあえずきょうで一区切りがつくから、それをみんなやれて良かったです。

多くの人に支えられながら、被災地はきょうも前を向いて一歩ずつ進んでいる。

(石川テレビ)

石川テレビ
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