石川県で海外のユニークな商品を輸入し販売する会社がある。創業わずか10年あまり。一代にして年商25億の企業に成長させた社長の魅力に迫る。

一代にして年商25億 成長途中の企業トップの魅力

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F.K.ソリューションズ 岡田浩幸社長:
日本に入ってないとか、ユニークな商品ですよね。そういった商品を探しています。オンリーワンになる商品をしつこく探すとか、粘着質って大事だなって思いますね。

F.K.Solutions 岡田浩幸社長
F.K.Solutions 岡田浩幸社長

取り扱った商品は約5万点。レゴのライセンスグッズからコロナ禍には新型コロナの検査キットまで…。多くの事業を展開する「F.K.ソリューションズ」の岡田浩幸社長に迫る。

石川県野々市市に本社を構えるF.K.ソリューションズ。そのオフィスはカフェ…ではなく2階にある。奥でパソコンに向かっているのが岡田社長だ。

記者:
今、何をしているんですか?
岡田社長:
今、メールのチェックをしています。輸入している中国の工場だったり、スタッフだったり。英語だったり中国語だったり、取引先によって言語を使い分けて話しています。

開放的なオフィスには手がけた商品がズラリ。一体なんの会社なのかと聞くと?

岡田社長:
世界の面白いものを見つけてきて輸入して国内に販売するっていうような会社です。世界各国の展示会とかに行って見つけてきて、代理店契約をして卸し売りをする仕事になります。

始まりは「スマホケース」お洒落なケースを輸入し大ヒット

創業まもない2011年、岡田社長が目をつけたのはスマートフォンのケースだった。

岡田社長:
ガラケーの時はケースに入れることがなかったと思うんですけど、スマホは高価で落としたら画面が割れるような商品だったんでこういうケースがすごく売れましたね。これなんて2万個くらい売れたんじゃないですかね。

大ヒットしたものの3年ほどで、他の企業も参入したため市場は飽和状態に。そこでスマホケースで培った輸入のノウハウを生かしてレゴのロゴが入ったグッズや雑貨の販売を開始した。

北陸で初めてレゴスクールを展開し、コロナ禍には新型コロナの検査場も…。販売だけでなく時代のニーズに合わせた事業を展開している。これまで取り扱った商品の数は約5万点。商品を選ぶポイントに岡田社長が大切にしているのは…。

岡田社長:
オンリーワンになるような商品をしつこく探すとか、粘着質って大事だなって思いますね。

1976年、金沢市で生まれた岡田社長。元々独立志向があり、地元でサラリーマンをしていたが、2011年、35歳で起業。1人だけだった会社も今では40人ほどの社員を抱え、年商25億円の企業にまで成長させた。

プライベートは子供好きな「パパ」

そんな岡田社長のプライベートをのぞかせてもらった。

岡田社長:
よろしくお願いします。あみちゃん、こんにちはは?」
あみちゃん:
こんにちは

この日は岡田社長の休日。一緒にお出迎えしてくれたのは娘のあみちゃんだ。仕事で全国を飛び回る岡田社長だが、子育ての時間を大切にしている。

記者:
社長にとって子育てとは何ですか?
岡田社長:
癒しとタフマンみたいな…カンフル剤っていうんですか、頑張る源みたいな。子どものために家族のために…みたいなイメージですね。

庭で遊んだあとはあみちゃんの大好きなドライブに出かけた岡田社長。

あみちゃん:
ここどこ?
岡田社長:
パークまであとちょっとのところ。

車を走らせること10分。やってきたのは公園…ではなく。

野々市市に2022年オープンした、猛暑の日でも大雪の日でも楽しめる全天候型の遊び場「こどもっちパーク」この場所を作ったのもF.K.ソリューションズだ。

岡田社長:
最近、夏は暑いですし、公園に行っても色んなものが落ちてますし。ママ、パパが安心して(子どもが)遊べるような場所を作りました。

子育てをヒントに新事業を始める

F.K.ソリューションズとしては初めてとなる、オリジナルの施設。ヒントになったのは、岡田社長の子育てへの思いだ。

岡田社長:
輸入業とかで全国を飛び回っているので、嫁さんのワンオペっていう日や時間が多かったので、そういう中でワンオペのママだったりが行きやすい公園がいいのかなって。

子どもが安全に楽しめて、親も休める場所が欲しい。そんな思いから作られたこどもっちパーク。施設を利用している親は…

利用者:
週3くらいで、結構来てます。すごい楽です、自由にもさせやすいし勝手に遊んでくれるので親も楽できるところですかね。

利用者:
子どもがいっぱい遊んで寝てくれるので結構来てます。人工芝なので多少転んでも痛くもないし安心して遊ばせられますね。

2023年中には全国で10店舗がオープンすると言うこどもっちパーク。岡田社長はこの施設を通して大きな夢を抱いている。

岡田社長:
子育てに対する抵抗が減ることが、日本の若い人口が増えるということの1つの大事な要素になると思うので。「こどもっちパーク」があってすごい助かったって言われるような日本に必要な企業になりたいと思います。

子育てへの粘り強い思いで石川から全国へ。岡田社長の快進撃はまだまだ続きそうだ。

(石川テレビ)

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