収監中のロシアの反体制派指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏が新たに訴追された裁判が、ロシア西部ウラジーミル州で始まった。
プーチン大統領批判の先頭に立ってきたナワリヌイ氏は、これまでに詐欺や法廷侮辱の罪で、9年の禁錮刑が確定している。

今回の裁判はテロの扇動、過激活動への資金供与、ナチス主義の復興に関与したとして、新たに訴追されたもの。有罪になった場合、刑期が30年まで延びる可能性がある。
裁判では初めに、ナワリヌイ氏の弁護士が裁判官の解任を求める嘆願書を読み上げた。この後、ナワリヌイ氏自身が無罪を主張するとみられる。

ナワリヌイ氏の影響力は、収監されてからも残っていて、6月4日の誕生日には、釈放を求めるデモがロシア全土で行われ、100人以上が拘束された。