韓国の人気グループ「BTS」がデビュー10周年を迎えたが、活動休止中にも関わらず、ソウルの街がBTSのイメージカラー、紫1色に染まった。

「BTS」10周年に40万人が集結!

現地の韓国・ソウルはどうなっているのか?

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仲村健太郎記者:
6月19日、ソウルの最高気温は33℃と非常に熱い1日となったのですが、BTSの熱さも負けてはいません。BTSが所属する大手芸能事務所の「HYBE」のビルの外壁に、大きなメンバーの肖像が全員分描かれたんです。これはデビュー10周年を記念したものです。さらに活動休止中ではあるんですが、この事務所のビルだけでなく、ソウルの街もBTS一色となっています

メインイベントに設置されたモニターにはBTSのMVが流れている
メインイベントに設置されたモニターにはBTSのMVが流れている
モニター前には多くの人が集まっていた
モニター前には多くの人が集まっていた

韓国を訪れる日本人ファンも多いのか?
17日に行われた10周年を記念するメインイベントの様子を見ると、ミュージックビデオが流れているモニターの前には、ものすごい数の人がおり、会場のボルテージは最高潮に達していた。

17日の来場者数は40万人。警察や主催者側は、梨泰院の雑踏事故も踏まえ、安全管理に2000人以上を投入した。

リーダーのRMさんが登場し、熱狂的な雰囲気となった会場では、東南アジアや欧米などに加えて、日本から来たBTSファンの「アーミー」の姿も大勢見られた。

コロンビアから訪れたファン:
始めて韓国に来た。BTSが大好きなので、とても興奮している

日本から訪れたファン:
バンタン(BTS)好きになってから始めての渡韓なので、本当にうれしかった

日本から訪れたファン:
(現地メンバーと)一緒に10周年をお祝いできてる感じがすごく楽しめて

海外人気が強い理由 代表「グローバルSNSを通じて」

韓国で絶大な人気を誇るBTSは、海外での人気はさらにすごい。

「BTSのミュージックビデオなどが1年間に再生された回数」を、国別に比較したデータなんを見ると、海外での人気が現地・韓国を超えている。(※6月18日までの1年間)

世界中でグローバルな人気だが、グループとしては現在活動休止中にもかかわらず、BTSのこの“人気ぶりの秘密”は何なのだろうか?

所属事務所のシン・ヨンジェ代表に話を伺ったところ、「デビュー当初からYouTubeなど、グローバルSNSを通じ、積極的にファンと交流し、全世界的なファンダム(熱狂的なファン集団)を構築できた」ということで、躍進の理由として、“SNS戦略”というのをあげている。

コンサートのスマホ撮影が話題へのきっかけ?

40万人が集結し、世界的なお祭りのようなイベントだったが、ニュースのポイントは「人気のウラにスマホOK!?」

欧米ではコンサート撮影はほぼ容認されている
欧米ではコンサート撮影はほぼ容認されている

欧米で行われるコンサートでは、大物のアーティストを含め、スマホでの撮影が今はほぼ容認されている状況。それがSNSに投稿されて、世界中であっという間にシェアされて、さらに話題になるという現象が起きている。

日本では、アーティストの権利を守るという観点から、ライブでのスマホ撮影などはこれまで厳しく規制されてきた。
しかし、最近は時間を決めて撮影OKや、そもそも撮影OKとするようなアーティストが出てきている。

立石修キャスター:
この問題について、さまざまな意見があると思いますけれども、日本の才能あるアーティストたちがもっと世界の人々に知られる機会が増えるといいなと思いますね

宮司愛海アナウンサー:
ただ一方で、個人的に聞いた話だと、海外のアーティストですでにスマホ撮影NGだよっていう動きも出てきているようなので、今後、日本がどっちの方向に行くのかが気になります

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
新しいビジネスモデルを考えるのだったら、むしろ波及効果を狙って、撮影については解禁してしまった方がいいと思うんですよね。その方が、もっともっと広がるような気がしますね

榎並大二郎アナウンサー:
この曲だけ撮っていいですよって、日本でも最近多いですよね

立石修キャスター:
新しい時代のライブの楽しみ方、アーティストのあり方、いろんなことを考えるきっかけになると思います。

(「イット!」6月19日放送分より)