長野県中野市で4人が殺害された事件。警察は31歳の男を2人目の警察官を殺害した疑いで再逮捕した。男はこの容疑について「覚えていない」と話しているという。また、凶器で使われたナイフは「ボウイナイフ」と呼ばれるもので事件の約1カ月半前にインターネットで購入していたこともわかった。
殺意をもって刃物で刺したか
5月25日、中野市で女性2人と警察官2人がナイフや猟銃で襲われ死亡した。このうち警察官の池内卓夫さん(当時61)を殺害した疑いで青木政憲容疑者(31)が逮捕・送検されている。

県警は6月16日、もう一人の警察官・玉井良樹さん(当時46)を殺害した疑いで再逮捕した。
青木容疑者は5月25日午後4時38分ころ、中野市江部で玉井さんを殺意をもって、胸部を刃物で突き刺し、殺害した疑いがもたれている。

容疑者「覚えていない」と供述
捜査関係者によると、女性2人を襲ったあとパトカーで駆け付けた警察官2人に運転席側から猟銃を2発発砲。運転席の池内さんは撃たれて死亡した。
一方、助手席にいた玉井さんにも銃弾は当たったが、この時は生きていた。青木容疑者はその後、パトカーの後ろから助手席側に回り込み、外に出てきた玉井さんの胸をナイフで複数回刺して殺害したという。
調べに対し、青木容疑者は玉井さんを刺したことについて「覚えていない」と話しているという。

「ボウイナイフ」事件1カ月半前に
捜査関係者によると、凶器で使われたナイフは「ボウイナイフ」と呼ばれるもので事件の約1ヵ月半前にインターネットで購入していたこともわかった。
ボウイナイフは刃渡り20センチから30センチほどの大型のものでサバイバルナイフの原型とされている。
県警は女性2人の殺害についても引き続き捜査を進めている。
(長野放送)