8日に初日を迎えた「宮里藍 サントリーレディスオープン」(神戸市/六甲国際ゴルフ倶楽部)。2023年2度目となる国内ツアー参戦となる渋野日向子(24)も出場。初日は、5バーディー、3ボギーの70でまわり、2アンダー24位につけた。ホステスプロでもある渋野に今大会直前に話を聞くと、”ある取り組み”について語ってくれた。

”スイング改造”に着手

ーー今大会のポイントは?
何回も何回も変えてるんですけど、”スイング改造”と言いますか、それが一番かなと思います。

ここ数年、渋野が取り組んできたのが、ショットの再現性を高めるためのスイング改造。

2019年と2021年のスイングを比較すると、右はフラットになっているのがわかる。
2019年と2021年のスイングを比較すると、右はフラットになっているのがわかる。
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最初の大きな変化は2021年。大ブレークした2019年と比較するとフラットなスイングになった。

ーー2021年は思うように成績は上がらなかった。
なかなか変えたスイングに自信を持てなくなっちゃって…。どうしていいのか分からなくなったっていうのが去年の後半戦すごくゴルフに影響してしまった。

2022年、初めてアメリカツアーの一員として1年間プレー。好成績を残したかと思えば、予選落ちを繰り返す、好不調の波が激しいシーズンだった。

メジャー制覇時コーチが再指導

そんな渋野は、全英女子オープン優勝時のコーチ・青木 翔に2年ぶりの指導を仰ぐ。すると、青木コーチは、すぐさま渋野の問題点を指摘した。

青木 翔コーチ
青木 翔コーチ

青木 翔コーチ:
彼女の身長と手の長さを考えた時に、手が長いのでフラットにしたところで打てないんだよって。それができないのは体型の問題だから、「自分に合わないことはやらない」という話をしました。

「“横振り”から“縦振り”」に改造

2023年、渋野は再び大胆なスイング改造へと踏み切ることになる。

ーー今回のスイング改造のポイントは?
簡単に言うと、“横振り”っぽいのから“縦振り”っぽくしている感じです。

現在はフラットなスイングに見切りをつけ、以前に戻すのではなく、新しく作り直している真っ最中。

ーー理想のスイングを身につけるには時間が必要
まだまだ半分以下かなと感じています。プレッシャーだったり緊張感が入って、同じスイングがなかなかできない状況なので、一定していいショットを打てるようにするには、もっとスイングを固めないといけないと思います。

まだ、完成度は半分以下と自らを分析する渋野。今週日曜からは、”10本の指全体で握る”10フィンガーグリップ、いわゆるベースボールグリップも採用している。新しいスイングとグリップで挑み、初日は2アンダーで24位。予選2日目は山下美夢有、アマチュアの馬場咲希とともに1番ホールから12時20分スタート予定。どんな戦いを見せてくれるのか、”ニューしぶこ”から目が離せない。

宮里藍 サントリーレディスオープン 全日程 生中継!
6月8日(木)第1日:15:30~17:30(BSフジ・CSフジテレビONE)
6月9日(金)第2日:15:30~17:30(BSフジ・CSフジテレビONE)
6月10日(土)第3日:12:00~14:55(BSフジ)/15:00~15:55(フジテレビ系全国ネット)
6月11日(日)最終日:13:35~15:00(フジテレビ系全国ネット)https://www.fujitv.co.jp/sports/golf/slo/

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