6月8日(木)に初日を迎える「宮里藍 サントリーレディスオープン」。

去年8月、全米女子アマチュア選手権を制したあのスーパー女子高生ゴルファーが参戦する。

座談会に参加した馬場咲希
座談会に参加した馬場咲希
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大会が行われる神戸市の六甲国際ゴルフ倶楽部を訪れると、クラブハウスの中では、大会アンバサダーを務める宮里藍さんが、出場するアマチュア選手を招いての座談会を行っていた。

その中には注目のアマチュア馬場咲希(18)の姿もあり、日米通算23勝・世界を知るレジェンドの言葉に聞き入っていた。

「やっぱりすごく勉強になりますね。藍さんもいろんな状況を経験して来られたので、実際に経験している方からのメッセージはすごく心にきます」

馬場咲希(18)
馬場咲希(18)

そう語る馬場は、去年8月の全米女子アマチュア選手権で日本勢37年ぶりの優勝を果たした高校3年生。

一躍大きな注目を集めると、直後の「日本女子オープン」では11位タイに入り、ローアマチュアに輝くなど、プロトーナメントでも結果を残した。

成長のカギはオフに行った「食トレ」

そんな馬場の2023年シーズン、さらなる成長のカギを握るキーポイントを質問すると「食トレ」という答えが返って来た。

一体何がそうさせているのだろうか?

「去年は飛距離が出ていなくて、結構ゴルフのゲームの運び方が変わってしまって、自分でもそれに対応できなかったことが多かったんですけど、今年のオフにトレーニングと食事をすごく頑張って体重を戻すことができました。今年の初めの方の試合もしっかり飛距離も戻っていた感じがしたので、それは良かったなと思います」

去年6月、海外メジャー「全米女子オープン」に出場し、日本人アマとしては8年ぶりに決勝進出(49位)。

同年8月には「全米アマチュア選手権」を制し、日本勢として1985年の服部道子以来37年ぶり2人目の快挙を成し遂げた馬場。

しかし優勝した全米女子アマの後、国内ツアーに出場すると、その結果は6大会出場で予選落ちが2回(‘22シーズン)。

決して自身が満足のいくものではなかった。

そんな中で馬場は、宮里さんが主催した去年のイベントでこんな質問をしていた。

宮里藍さん主催のイベントに参加した馬場
宮里藍さん主催のイベントに参加した馬場

馬場:
試合期間中の体重維持の仕方を教えてほしいです。

宮里藍さん:
ゴルフは1ラウンドで2000キロカロリー消費すると言われています。結構食べなきゃいけないですよね。

好きな食べ物はお父さんが作った「バターソテー」

シーズン中は、朝早くからの練習とラウンドを毎日のように繰り返す女子ゴルファーにとって、体力の維持は極めて重要な課題。

特にパワーの源となる食事を充分に摂れなければ、体重の減少や飛距離の低下をまねきかねない。馬場もプロツアーに出場する中で、その課題に直面したという。

身長175センチ、細身の馬場はいったいどれくらいのカロリー摂取を目指したのか?

――目標は1日何キロカロリーぐらいですか?

オフは5000キロカロリー以上を摂ることを毎日やっていて。試合が始まってしまうと家に帰ることができないので、外食になるとちょっとカロリーを摂るのも難しいですけど、家のご飯を食べられる日は、毎日5000キロカロリー以上摂るようにしていました。

農林水産省のデータによると一般女性の平均摂取カロリーはおよそ1400~2000キロカロリー。

ご飯茶碗に軽く一杯(約150グラム)が約230キロカロリーとされており、5000キロカロリーがいかに大変な数字であるか、想像に難くない。

――好きな食べ物はありますか?

最近ハマっているというか、「ほうれん草とベーコンのバターソテー」が好きで。

特にお父さんが作ったのが好きなんですよ。

そのお父さんが作った「ほうれん草とベーコンのバターソテー」じゃないと、なんかちょっと(笑)。

――お父さんの作る「ほうれん草とベーコンのバターソテー」が大好き?

そうです、はい。めちゃ好きです!

――筋肉つきそうですね。

そうですね。バターもめっちゃ多く入れて作ってくれているので、結構カロリーあります。

この食トレの成果もあり体重は回復。

今シーズン出場した国内ツアー3大会でのドライバー平均飛距離は253.04ヤード 。全体でも8位相当と、トッププロの中に入っても全く引けを取らない数値を発揮している。

渋野・山下とまわる予選ラウンドに「興奮」

――飛距離が戻ってきて、スイングの方は?

トレーニングを結構やっていたので、それでバランスが変わったのかなというのもありますし、自分で結構スイングを変えてしまったところがあって、自分のスイングをもっと知っていたらこんな風にはなっていなかったと思うので、今は自分のスイングを知ることを大事にしています。

よく飛距離のことを言われるんですけど、実は私が良い時はアイアンショットの方が得意で。アイアンショットで(ピンの)近くにつけるゴルフを、もっともっとできていたんですけど、最近はあまり良くなくて。でも体重も増えてきたので、飛距離も去年よりは皆さんにお見せすることができているのかなと思います。

――そこからの修正で、今の自身のスイングの完成度はどうですか?

この1週間ぐらいは結構調子も前より良くなってきていると思うので、今週うまくいったらいいなと思います。

馬場と同組でまわる渋野日向子
馬場と同組でまわる渋野日向子

控え目ながらも手応えを語る馬場は、予選ラウンドを2人の注目選手と同組でまわる。

連覇を狙う山下美夢有
連覇を狙う山下美夢有

今シーズン国内大会2戦目の渋野日向子(24)と、今季すでに3勝し、この大会連覇を狙う山下美夢有(みゆう)だ。

「すごく楽しみでめっちゃ興奮状態です。山下さんは、去年のディフェンディングチャンピオンで、試合で一緒にまわれるのは光栄です。渋野さんは、すごくかっこいいですし、面白くて、優しくて、本当にキラキラな存在なので、すごく嬉しいです」

飛躍が期待される18歳と、日本の女子ゴルフを代表するトッププレーヤーの同組ラウンド。

予選初日から、馬場、渋野、山下組のプレーに注目が集まる。

宮里藍 サントリーレディスオープン 全日程 生中継!
6月8日(木)第1日:15:30~17:30(BSフジ・CSフジテレビONE)
6月9日(金)第2日:15:30~17:30(BSフジ・CSフジテレビONE)
6月10日(土)第3日:12:00~14:55(BSフジ)/15:00~15:55(フジテレビ系全国ネット)
6月11日(日)最終日:13:35~15:00(フジテレビ系全国ネット)https://www.fujitv.co.jp/sports/golf/slo/