秋篠宮家の次女・佳子さまは、都内で行われた児童書の贈賞式に出席されました。
「産経児童出版文化賞」は、次の世代を担う子供たちに優れた本を紹介するため、創設されたもので、今回で70回目を迎えました。
水玉のロングスカートに鮮やかな青のジャケット姿の佳子さまは、おことばの中で「夢中になるひとときや、くつろいだ時間を過ごすこと、本を読む時間が心の支えになることもあると思います」と話されました。
また、「これから受賞作を読む方の楽しみをお邪魔しないように気をつけながら、各作品についてお話ししたいと思います」と前置きしたうえで一つ一つの作品について触れられました。
美術賞を受賞した岩城範枝さんの『川まつりの夜』について、「私も幼いころ、家の近くの池で、ザリガニやカエルを飽きずに見つめいていたことを思い出しながら読み進めました」などと夏の思い出を振り返られる場面もありました。
弟の悠仁さまに絵本を読み聞かせた経験もある佳子さまは、障害や経済状況などで本を読むことが難しい人たちにも触れ、「誰もが、様々な方法で隔たりなく読書をできる環境になることを願います」と思いを示されました。
式典の後、佳子さまは作者と懇談し大賞を受賞したあまんきみこさんに小学校の教科書にも掲載されている『ちいちゃんのかげおくり』を読んだことを伝え、受賞作の『新装版 車のいろは空のいろ ゆめでもいい』について「心を打たれて繰り返し読みました」「戦争と平和のことが書いてありますね」などと声をかけられたということです。