6月2日、太平洋側の記録的な大雨によって、東京駅から名古屋駅の間で運転が見合わせとなった東海道新幹線。

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大雨から一夜明けた3日(土)の名古屋駅の改札前には、運転再開を待つ人が詰めかけ大混雑となりました。

駅構内にも多くの人
駅構内にも多くの人

さらに、駅構内にも多くの人がごった返し、身動きがとれない危険な状態に。あまりの人の多さに警察官も出動し、駅員らとともに誘導を行います。

正午過ぎには運転再開したものの、そこから2時間たっても、東京方面の新幹線に乗ろうとする人の行列は途切れることなく、駅に入りきれない人たちが、数百メートルにわたって大行列を作っていました。

「めざまし8」のコメンテーターを務める橋下徹弁護士も、この混乱に巻き込まれた1人。

橋下徹弁護士
橋下徹弁護士

その際に撮影された映像には、足の踏み場もないほど混み合う新幹線のりばの前で、“ある行動”を取る人々の姿が映っていました。

名古屋駅の新幹線乗り場の前で困惑する人々(映像:橋下徹)
名古屋駅の新幹線乗り場の前で困惑する人々(映像:橋下徹)

このときの様子について、橋下氏は…。

橋下徹弁護士:
僕は名古屋駅だったんですけど、JRは「改札の中に入れない」というオペレーションをしたんですよ。改札の中に入れると、ホームがあふれて危険な状態になるので。そうすると、名古屋駅の広いコンコースが満員状態になったんです。「これどうやって便ごとにお客を入れるのかな?」と思ったら「何便の指定席券を持っている人」と手を上げさせるんです。その人だけをまず中に入れるんです。

改札の前で待機する人々(視聴者撮影)
改札の前で待機する人々(視聴者撮影)

ホームが混雑して転落などの事故が起こることを防ぐために、「改札に入れない」という判断を下し、改札の前でそれぞれの便の乗客を呼び出す形にしたJR。

このとき、橋下氏は乗客のこんな行動に感動を覚えたといいます。

駅員の声に応じて、手を上げる乗客ら(映像:橋下徹)
駅員の声に応じて、手を上げる乗客ら(映像:橋下徹)

橋下徹弁護士:
でもこれ、皆さん本当にその便なのかどうなのか、自己申告で確認しようがないのに、券を持っていない人は、手を上げている人たちにまず道を譲って。
僕も譲られて先に中に入れさせてもらって。その次、自由席の人が入ってくると。そこで人数が達すると、また皆さん待つと。僕は指定席券を持っていたので、中に先に入れさせてもらって、自由席券の方たちは4時間、5時間待っていただいた。本当にすごい秩序ある、皆さんの姿に感動しました。

(「めざまし8」6月5日放送)