「高校の校則」について福島県が県内84の県立高校にアンケートをしたところ、約7割が「見直しが必要」と回答した。生徒たちも動き出し、今の価値観・時代にあった校則を実現した高校がある。

高校生は何思う

街行く高校生に校則について話を聞くと「校内ではスマホの使用は禁止されてるので、休み時間とかは調べものとかには使えるようにはしてほしいかなっては思います」「髪の毛が肩より長かったら縛らなきゃいけないとか、そういうのはなくていいかなと思います」という声が。

スマホの使用・髪型の指定…校則は学校ごとに様々
スマホの使用・髪型の指定…校則は学校ごとに様々
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各高校で設けられた校則。髪型や服装、通学のルールなど、見直してほしい校則はいくつもあるようだ。

校則は何のため?誰のため?
校則は何のため?誰のため?

全校生徒で話し合い改正

2023年で創立から9年目の、福島県広野町にある「ふたば未来学園」では、開校当時に定めた校則が2023年に初めて生徒の手によって改正された。

創立から9年目 福島県広野町にある「ふたば未来学園」
創立から9年目 福島県広野町にある「ふたば未来学園」

生徒会長の四條海璃亜さんは「本当にそれを改正するべきなのか、それが先生方が求めたり、学校としての在り方ではあるのか。そこをしっかり生徒に理解してもらうっていうことが難しかった」と話す。

生徒会長の四條海璃亜さん「しっかり生徒に理解してもらうっていうことが難しかった」
生徒会長の四條海璃亜さん「しっかり生徒に理解してもらうっていうことが難しかった」

「校則は何のため、誰のためにあるのか?」2年前から全校生徒で話し合い、生徒会の役員を中心に改正に向け取り組んできた。

しっかり全校生徒で話し合い改正に向け取り組む
しっかり全校生徒で話し合い改正に向け取り組む

その結果、これまで学校指定か紺色のハイソックスに限定されていた靴下は「華美ではないソックス」が可能に。またジェンダーに配慮し、規程の中から「男子・女子」という言葉を削除した。さらに、メリットとデメリットと同じぐらいの意見出てたという耳元の髪の毛を刈り上げる「ツーブロック」。「清潔感のある端正な髪形」を前提に頭髪の制限も緩和した。

改正された校則 髪型や靴下など制限が緩和
改正された校則 髪型や靴下など制限が緩和

校則の改正に生徒は「靴下履くのが楽になった。夏だと長いと暑いので、涼しくなりました」「髪形とか中学生の頃とかは結構厳しかったので、ある程度自由になったと思います」と話す。

校則の改正に生徒からが好意的な声が
校則の改正に生徒からが好意的な声が

互いの意見を尊重し、生徒たちが校則を変えていく。それが時代に応じた見直し方の一つなのかもしれない。

(福島テレビ)

福島テレビ
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