弟思いの優しい“兄”柴犬の姿がInstagramで話題となっている。
2人の息子を育てる母親(@hassakugram)が帰宅してリビングに向かうと、柴犬の八朔くん(10歳・男の子)が「おかえり」とお出迎え。
その時、部屋の奥から「わぁーん」と生後3カ月の次男くんの泣き声が聞こえてきた。
八朔くんはすぐにその声に反応。「ん?」と動きを止めて耳を澄ます。そして、次男くんの声と判断したのだろうか、前足は伏せ、お尻をあげた不思議なポーズで母親に「弟、泣いてるよ!」と伝えてきたのだ。
その後、走って部屋の奥へ駆け込んでいったかと思うと、今度はハンカチ(ガーゼ)をくわえて戻ってきた。「これで涙を拭いて」と訴えているかのようだ。そして、八朔くんは「はよ、こっち来て!」と誘導するように、部屋の奥へと進んでいった。
弟が泣いていることを懸命に伝えてきた“兄”柴犬のかわいらしい姿には、Instagramでも「めっちゃ優しい」「良いお兄ちゃん」「一生懸命で健気だなあ」といった称賛の声が寄せられている。動画は22万回以上も再生されるほどの話題となっている(6月2日時点)。
お尻を上げて合図するのは初めて!
優しいだけでなく、賢い面も感じる様子だったが、八朔くんは普段から次男くんの面倒を見ているのだろうか?“きょうだい”の仲が気になる。母親に話を聞いてみた。
ーー八朔くんはどんな子?
昔ながらのTHE柴犬といった感じで、ツンデレで飼い主だけに忠実といった感じです!10歳にはなりましたが、まだまだヤンチャさんです。
ーーお出迎えは普段からしている?
ほとんどお出迎えしてくれます!壁からひょこっと覗いてみたり、走ってきたり、オモチャをくわえてきたり、ほんのゴミ捨てに行っただけでもお出迎えしてくれます。でも、お尻を上げて合図するのは初めてです!
ーーなぜハンカチを持ってきたと思う?
いつもぬいぐるみやスリッパなどをくわえてくるので、今回はたまたまハンカチが落ちていました。ハンカチが偶然床に落ちていたのと次男が泣いていたのがたまたまマッチしました。
次男くんを見守る“兄柴犬”
ーー泣いた次男くんにすぐに反応した様子を見てどう思った?
「おかえりー」といつも尻尾をフリフリしてお出迎えしてくれますが、泣いた瞬間「ん?」と耳をしっかり傾けてくれていました。次男のことを気にかけているようで嬉しかったです。
ーー八朔くんと次男くんの仲を教えて。
最初は「誰だ?誰だ?」といった感じで八朔も困惑していたので、慣れるまでは八朔のストレスがないよう距離をとっていたりしていました。
でも、気づけば次男のそばで寝ていたり、お尻をくっつけてきたり、見守ることが増えたので、家族として認めてくれたんだと思います。
ーー普段から面倒を見ることはある?
まだハイハイなどはしないので、面倒を見るというよりは見守っていることが多いですね。寝ていたら近くに来て一緒に寝たりしています。
そして、近頃は泣いていると近くにきて見守ってくれていることが増えました。次男が泣いて抱っこであやしている時は近くに来て心配そうにしていたり、手足もなめにきたりと、そういった行動が増えました。
ーーその様子をどう思っているの?
初めは戸惑っていた八朔も、今では近くで一緒に眠っていたり、顔を覗き込んだり、遠目で見てみたり。家族として受け入れてくれたのかな?と思うこともあり嬉しいです。
ちなみに、八朔くんはもう1人の“弟”となる9歳の長男くんとも仲良しで、一緒に楽しそうに遊んでいる姿も見かけるそう。
最初は八朔くんが兄として見守る形でいたそうだが、長男くんが身長や体重、力などが成長し追い越したことで、現在は八朔くんの方からぬいぐるみを持って来て遊ぼうと誘ったりするようになったという。
次男くんが成長するに連れて、長男くんの時と同じように関係は変わっていくのかもしれない。それでも“きょうだい”仲良く、過ごしていってほしい。