山形・山辺高校の生徒が、桜の花をイメージした長芋の煮物や山菜を使ったお惣菜など春の香り満載のお弁当を作り、一人で暮らす高齢者に配った。お互いを笑顔にする思いがこもった「手作り弁当」の取り組みを取材した。

テーマは「華華」見た目で春を感じるお弁当

山辺高校食物科の2年生と3年生が作ったお弁当が、山辺町で一人で暮らす高齢者に届けられた。山辺高校では学校の特色である「食」で地域に貢献したいと、27年前から春と秋の年2回お弁当を作り高齢者に届けている。

お弁当を作る山辺高校食物科の生徒たち
お弁当を作る山辺高校食物科の生徒たち
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今回のテーマは「華華」。味だけでなく見た目でも春を感じてほしいと、桜の花をイメージした長芋の煮物やウドなどの山菜を使ったお惣菜、マスのミルフィーユ焼きなど、色鮮やかなお弁当に仕上げた。

テーマは「華々」 春のお弁当
テーマは「華々」 春のお弁当

担当した生徒たちは4月から試作を繰り返し、5月18日は午前7時半から約270人分のお弁当を完成させた。

山辺高校 食物科3年・星川遥香さん:
おいしい春のお弁当を届けたいという気持ちで頑張っています

山辺高校 食物科3年・石川飛翔さん:
「毎年おいしい」と言ってもらえるとうれしい。今年もおいしいと思ってもらいたい

「顔が見えると喜びも倍以上に」

いつもは民生委員が高齢者宅を訪問してお弁当を配っているが、今回は代表の生徒が民生委員と一緒に一人暮らしの高齢者宅を訪問し、直接お弁当を手渡した。

高齢者宅に訪問
高齢者宅に訪問

山辺高校 食物科3年・小嶋寿那さん:
ウメとゴマと、刻んだシソもふりかけている

お弁当を受け取った女性:
塩分もちょうどいいあんばい。すごくいっぱいのおかずで喜んでいただきます

お弁当を受け取った男性:
こんなに豪華なのは食べたことがない

山辺高校 食物科3年・小嶋寿那さん:
はじめて受け取ってもらうところに来た。すごくうれしい。相手の顔が見えないより見えるほうが作りがいがあるし、喜びも倍以上になる。受け取った高齢者がすごく笑顔で、こっちも作ってよかった

山辺高校の生徒と高齢者をつなぐこの取り組みは、秋も行われる。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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