新型コロナが5類に移行し、街が以前の姿を取り戻しつつある中、テーマパークはどう変化しているのか?新型コロナの影響でソーシャルディスタンスを取ることを余儀なくされた3年間…ついに大阪のユニバーサルスタジオジャパン(USJ)にも“あの光景”が戻ってきた。
大切な人に「感謝」伝えるイベント
この記事の画像(15枚)大阪・此花区のユニバーサル・スタジオ・ジャパンではイベント「Thanks Love Month」が11日から始まった。
パーク内では…
「せーの、ありがとうー!」
「ありがとうございます」
「ありがとう」
「ありがとう」の声があちらこちらで…。「母の日」「父の日」があるこの1カ月間を、色んな人にありがとうを伝えるための“感謝月間”にしようというイベントだ。
キャラクターたちが花束を持って登場したり、感謝の気持ちを伝える時に使えるオリジナルステッカーがプレゼントされたり、感謝の言葉を伝えたくなる仕掛けが施されている。
子供:
ありがとう
保護者の人:
なんかきっかけがあると嬉しいです言ってもらえると
担当者の浅井行代さん:
この1カ月はパークが全力で皆さんが「ありがとう」って言える機会を作らせていただきたいと思います
注目したいシーンは、キャラクターとお客さんがハグをしていたこと。
いまから3年前のUSJの映像(2020年)では、 3年前「緊急事態宣言」が出された中での休業を経て、営業を再開したUSJは感染対策を徹底。
坂元龍斗フィールドキャスター(3年前):
キャラクターが登場した場合も…ソーシャルディスタンスを取らなければいけません!(ハグはできない)
USJでも楽しみの一つ、キャラクターとのふれあいは、この3年間ソーシャルディスタンスを取らなければいけなかった。
しかし、5類に引き下げられた5月8日以降は、タッチもハグもOKになった。
来園した子ども:
(キャラクター触って)フワフワしてる…赤ちゃんのときはできなかった
母:
生まれて初めてやね
父:
すごいほほ笑ましいというかやっとって感じですね
さらに…
記者リポート:
クルーがマスクなしで笑顔で対応しています
これまで、マスクを着用してきたパーク内にいるクルーも8日からはマスクを外せるようになった。
来園者:
口元って一番表情が見えるし笑って接してくれたら私らもうれしいですし、元のパークに戻ったっていう安心感と幸せな感じがあります
「コロナ前」の光景が戻ってきたUSJ。
感謝を伝えるイベント「Thanks Love Month」は父の日の6月18日まで開催されている。
USJには坂元龍斗フィールドキャスターがエルモのカチューシャを付けて訪れた。
坂元龍斗フィールドキャスター:
いま、エルモとクッキーモンスターがいます!お子さんたちと一緒に写真を撮っています。今まではソーシャルディスタンスを取っていましたが、ご覧のようにハイタッチやハグをしています
新型コロナの“3年間”はゲストを迎えるクルーの皆さんも大変な思いをされてきた。接客のプロフェッショナル「パーク・コンシェルジュ」の川口幸菜さんにお話を伺った。
Q.元のパークの風景が戻ってきましたが今の思いは?
パーク・コンシェルジュの川口幸菜さん:
クルーにとっても、この3年間はコロナ禍でのチャレンジで大変なこともたくさんありましたが、そういった困難を乗り越えて、今こうやってゲストの皆さんの笑顔を見ることができて、とても感慨深く感じています。
Q.コロナ期間はやっぱり大変なことがあったんですか?
パーク・コンシェルジュの川口幸菜さん:
ゲストの皆さんには、アトラクションやショーにおいては声出しなども制限されたり、飲食店舗やキャラクターとのグリーティングなどでも、ソーシャルディスタンスを守って頂くなど、たくさんのご協力いただく場面が多くありました。
パーク・コンシェルジュの川口幸菜さん:
また、マスクがあったのでお客様の表情を見ることができなかったり、こちらからも全開の笑顔を伝えることができなかったり、もどかしい部分もあったので、これからはこれまでできなかった分、最大限パークを楽しんでもらうためにも私たちも超元気で応えていきたい
実は川口さん、パーク・コンシェルジュになったのは新型コロナ以降だったそうだ。
Q.最後にメッセージありますか?
パーク・コンシェルジュの川口幸菜さん:
新型コロナが5類以降して初めてのイベントとなる「Thanks Love Month」が始まりましたので、これまでコロナ禍で伝えきれなかった感謝というものをぜひUSJをきっかけにして周囲のあらゆる方々に伝えて頂いて、パークだけでなく日本中が元気になればうれしいなと思います
USJで久しぶりとなった当たり前のハグやハイタッチ。触れ合いや笑顔がパーク内に戻ってきた。
(関西テレビ「newsランナー」2023年5月11日放送)