ロシアの民間軍事会社「ワグネル」のトップ、プリゴジン氏が、再びロシア国防省へ怒りのメッセージを発した。

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数日前、鬼の形相でロシア国防省への怒りをあらわにしていた、民間軍事会社「ワグネル」のトップ、プリゴジン氏。

軍の支援を受けることが決まり、プリゴジン氏の怒りも収まったはずだった。しかし…。

プリゴジン氏:
のんきなじいさん、まったくもって能ナシ野郎だ。

内輪もめに、再び火が付いた。

ロシアの国旗に見立てた色の花火が夜空に輝く
ロシアの国旗に見立てた色の花火が夜空に輝く

真っ暗な夜空に、ロシアの国旗を表した白・青・赤の花火が輝いている。

9日は、ナチスドイツへの勝利を祝うロシアの戦勝記念日だ。

モスクワでは、プーチン大統領が国民を鼓舞する演説をした一方で、戦場にいるプリゴジン氏は怒っていた。

「ワグネル」プリゴジン氏:
我々は、ぬけぬけとだまされたんだ。

額に深いしわを作るプリゴジン氏(Concord Press Service)
額に深いしわを作るプリゴジン氏(Concord Press Service)

プリゴジン氏は額に深いしわを作りながら、カメラに向かって訴えかける。

「バフムト離れたら母国への反逆とみなす」

軍から届いた戦闘命令には、こう書かれていたという。

(Concord Press Service)
(Concord Press Service)

「ワグネル」プリゴジン氏:
「バフムトを離れたら、母国への反逆とみなす」だと…。弾薬が無ければ、我々は離れる。本当に母国を裏切っているのは誰なのか、問いただしてやる。

弾薬の供給を訴え続けてきたプリゴジン氏。しかし、届いた弾薬は、要求のわずか10パーセントだということだ。

(「イット!」 5月10日放送より)