台湾のプロ野球チーム「楽天モンキーズ」の公式チアリーダーである「楽天ガールズ」が、大谷翔平選手も所属する「ロサンゼルス・エンゼルス」のスタジアムに招待され、5月24日の試合で応援パフォーマンスを行うと発表しました。
台湾のチアといえば、WBCの応援でも注目を浴びていましたが、今回の招待について台湾の現地報道は「台湾のチア文化は世界のプロ野球応援のパイオニア的存在になり得る」と自信をのぞかせています。
一方、日本にも、社会現象を巻き起こしてきた、チアリーディングチームが…。
北海道日本ハムファイターズの公式チア「ファイターズガール」です。
代名詞ともなった「きつねダンス」は、2022年には流行語大賞のトップ10にも入るほど、大きく注目されました。
「きつねダンス」を披露する前は、0本だったテレビ出演も、2022年には13件に！
NHKの紅白歌合戦や歌番組、バラエティー番組などに出演しました。
雑紙「Number」の元編集者でスポーツライターの小林信也氏は、チアリーディングの新しい試みについてこう話します。
スポーツライター 小林信也氏：
一番大きいのは、プロ野球がアイドルだとかのムーブメントを生み出す舞台になったことですね。今までは、野球の人気や野球のスターは生み出していましたが、それ以外のこういった「ヒット商品」を生み出す舞台というのは、プロ野球の可能性を高めていると思います。
それから、この「ファイターズガール」は、球場を飛び出すことができるんですよ。野球はあくまでも球場の中ですけど、地域のイベントだったり、東京や、台湾のチームのように、海外まで。チームだとか北海道という地域を代表して行くことができる、これは素晴らしい効果だと思います。
早くも話題沸騰の「ジンギスカンダンス」
社会現象を起こしている「ファイターズガール」。
今シーズンは新たに、オリジナルの応援グッズ「成吉思汗バリン（ジンギスカンバリン）」を持って踊る、新パフォーマンス「ジンギスカンダンス」が話題を呼んでいます。
パフォーマンスで使われている「ジンギスカン」の曲、歌は「ファイターズガール」のメンバーが歌っており、YouTubeで動画が公開されると、約１カ月で140万回再生を突破！
新たなブームを生んでいます。
「めざまし８」のスタジオでも、「きつねダンス」と新パフォーマンス「ジンギスカンダンス」を生歌で披露してくれました！
初の生歌披露となった「ジンギスカンダンス」。パフォーマンスを終えて、ファイターズガールの滝谷さんは…。
ファイターズガール 滝谷美夢さん：
歌を歌うことは初めてのことで、すごく緊張したんですけども、これをきっかけにファイターズにもたくさん興味を持ってもらえると、うれしいなと思います。
チアリーディングの新しい形…各球団様々な取り組みも
新しい試みに挑戦している球団は他にも。
福岡ソフトバンクホークスは、球界初の“男性チア”を採用！
グランドで、体操選手顔負けのアクロバティックなパフォーマンスを披露しています。
さらに、今シーズン話題となっているのが、横浜DeNAベイスターズのオフィシャルパフォーマンスチーム「diana(ディアーナ)」が行っている、「ハマスタ本気リレー」。
ハマスタのグランドでリレー対決をするという内容ですが、走るのはチア・チームとファンの皆さん。
なんと、５月３日の時点で、チア・チームが９勝３敗と勝ち越しているんです！
こうしたチアの経済効果について、第一生命経済研究所の主席エコノミスト、永濱利廣氏によると、台湾の球団での集客上昇などのデータから試算すると、ひと球団あたりの年間平均で、約８.６億円はあるのではないか、ということです。
各球団のチアリーディングの新しい挑戦…これから目が離せません！
(めざまし8 5 月4日放送)
