今年のゴールデンウィークは、コロナ禍の去年やおととしと比べ、久しぶりに行楽地に出かけ、レジャーを楽しむ人が増えるとみられている。

こうした中、消費者庁はゴールデンウィーク直前の4月27日、「行楽シーズン到来!安全にレジャーを楽しみましょう」という注意喚起を公表した。

この中で、この時期に特に注意してほしい、「遊戯施設の利用」、「水辺」や「キャンプ」など野外でのレジャーについて、事故防止のためのポイントを紹介している。

行楽シーズン到来!安全にレジャーを楽しみましょう(消費者庁)
行楽シーズン到来!安全にレジャーを楽しみましょう(消費者庁)
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【遊戯施設(子どもが体を動かして遊ぶ施設)の事故防止ポイント】
出掛ける前の下調べと、遊ぶ際の確認を。ルールを守って無理せず遊びましょう

・遊戯施設のウェブサイト等で安全対策が十分に取られているか、事前に調べておきましょう。利用する施設によっては、服装等にルールがあることもあります。

・施設スタッフによる利用者の見守りや施設の点検・整備が行われているなど、安全管理体制が整っている施設を選ぶことも大切です。

・利用する際は施設の対象年齢や、人数制限、注意事項などをよく確認し、危険性を理解した上で、施設のルールを守って遊びましょう。特に幼い子どもの場合は、場面に応じて保護者が付き添いましょう。

・混雑している場合は、接触・転落事故等の防止のため、無理な利用は控えましょう。

・遊ぶ人だけでなく、観覧や順番待ちの人も、決められたエリアを守りましょう。

・不具合や破損など危険な箇所を見付けたら、利用を控え、管理者に連絡しましょう。

・万が一けがをしてしまった場合は、施設の管理者に事故の発生を知らせ、病院を受診するようにしてください。

【水辺の事故防止ポイント】
刻々と変化する自然が相手。起こるかもしれない危険を知り、大人も子どももライフジャケットなどの備えを十分に

・立入禁止区域など危険な場所には絶対に近づかず、安全に管理された場所で遊びましょう。

・水に入る時は子どもから目を離さずに手の届く範囲で見守りましょう。少しの間だからと子どもだけで遊ばせないでください。溺水(水で溺れる事故)は早急な対応が求められますが、声や音を出さずに沈むこともあると言われており、近くにいたとしても気付くことができない可能性もあります。

・靴やライフジャケットなど場所や用途に合った用具を準備し、適切に使用できるよう着用の練習などもしておきましょう。

・川の流れは一見穏やかに見えても、地形などの影響で流れが一定ではないこともあります。事故の多くは穏やかそうな流れで起きています。また、風雨、落雷等の天候不良時や上流で雨が降っているときなど、河川等が増水するおそれが高いときには、川に近づかないようにしましょう。

・海の状況も、日ごと、時間ごとに変化します。風の向きや波の高さ、満潮か干潮かをしっかり確かめておきましょう。河口付近、堤防沿い等の人工物付近、岩場など離岸流が発生しやすい場所には入水しないでください。

水辺の事故(消費者庁)
水辺の事故(消費者庁)

【キャンプ等での事故防止ポイント】
慣れない環境で、日常的に使わない道具を使用することを念頭に、事前の準備と安全対策を念入りに。また、火の取扱いに十分注意しましょう

・安全管理、整備されているキャンプ場や施設を選び、テントの設営場所、火の取扱いや道具の使い方等を事前に確認しておきましょう。

・キャンプ場では危険区域に限らず周囲の状況を確認し、安全を確保した上で、ルールを守って過ごしましょう。

・テントの中などの換気が不十分な場所で、たき火やこんろ、ランタンなどを燃焼させると、一酸化炭素中毒に至るおそれがあります。必ず屋外の風通しのよい場所で使用してください。

・バーベキューでは、炭や着火剤、ガスバーナーなどの火の取扱いには十分に注意しましょう。終わった後も鉄板等が熱くなっているため、子どもなどが誤って触れないように注意しましょう。万が一、やけどをしたら、すぐに水で冷やし、医療機関を受診しましょう。

・特に強風、大雨、雷など、天候の急変の兆しがあれば、無理に活動を続けないようにしてください。

キャンプ等での事故(消費者庁)
キャンプ等での事故(消費者庁)

以上のようなポイントを紹介している。

今回、改めて注意喚起をした理由、そして、今年のゴールデンウィークをどのように楽しんでほしいと思っているのか?

消費者庁の担当者に聞いた。

担当者「事故なく終わることがいい思い出になると思います」

――4月27日に注意喚起を公表した理由は?

まずは、ゴールデンウィーク直前であることです。
そして、今年は、去年やおととしと比べると、久しぶりに出かける方が多くなると予想されています。

消費者庁はこれまで、レジャーに関する様々な注意喚起してきましたが、それらをこの機会にまとめ、多くの方に見ていただきたいという思いでリリースしました。
 

――今年のゴールデンウィーク、どのように楽しんでほしい?

やはり、事故なく終わることが、いい思い出になると思います。
事故をなくすためには、事前の準備をしていただくことが大事です。

ゴールデンウィークの期間中、地域によっては、雨の予報があります。
水辺のレジャーを予定している方も柔軟に予定を変更して、安全に楽しんでほしいと思います。

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ゴールデンウィークをいい思い出にするために、消費者庁が示した“事故防止の注意ポイント”を守って、楽しんでほしい。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。