岡山・倉敷市で4月22・23日に開催されたG7労働雇用大臣会合は、倉敷の文化面での魅力を世界にアピールする場にもなった。昼食会で提供されたのは、地元の食材をふんだんに使ったメニュー。料理人がそこに込めた思いとは…。
おもてなしの舞台裏
4月22日、各国の大臣は美観地区を散策した。
この記事の画像(8枚)写真撮影の後、築280年を誇る旅館、鶴形で昼食会が開かれた。腕を振るったのは、日本料理一筋約30年の片岡清人調理長だ。実際に会食が開かれた部屋で話を聞いた。
鶴形・片岡清人調理長:
無事に終わった。何事もなく。それが一番
振る舞われた、珠玉の料理。市の職員が撮影した写真に、その一部が映っていた。
鶴形・片岡清人調理長:
美星牛のロースをくわ焼きにした。最初はサワラの焼き物をメインにしようと思ったが、肉がメインの方が海外の人には良いと言われて変えた。煮物の飛竜頭は、真備のタケノコを使った
約1カ月かけて作りあげた特別メニュー。ポイントは地元の食材だ。約40種類のうち10種類以上に地元産の食材が使われた。
鶴形・片岡清人調理長:
サミットがあるので、地元産のものをそろえてくださいと声掛けをした。地元のものをおいしくいただいて、喜んで帰ってもらえたらうれしいと思って作った
岡山大学大学院・中村良平特任教授:
政府の要人が情報発信すると信頼度が高い。波及効果の価値が高い
食文化のほかにも、地元の産業をPRするファッションショーなど、多方面から魅力を発信した今回の会合。倉敷の知名度向上に期待が寄せられる。
(岡山放送)